モモちゃんは学校を休むことに罪悪感がありました。
「朝起きたら学校へ行く生活」から、突如学校へ行けなくなったのですから当たり前ですね。朝、起きて休日のような生活に居心地の悪さがありました。
でも、学校に行ける訳でもなく、勉強が遅れると心配ながらも勉強する気にもなれず・・・。
私はモモちゃんに提案しました。
「モモちゃん、学校の心配しながら休むのしんどいから、3学期は学校には行かないって決めよう!」すると、モモちゃんはとても良い笑顔をみせてくれました。
「お母さん、良いの~~」
「どうせ休むのだから、気にせずのびのび休んじゃおう!!」
そして、2人でたくさんお出かけしました。
宿題も無ければ、罪悪感もなし、平日のショッピングは空いていて快適でした。
夏休みよりものびのび過ごせました。
学校を休み始めて1ヶ月以上経ち気持ちが少し落ち着いて来たとき、
モモちゃんから「学校に行きたい」と言い出しました。
(あんなに怖い想いをしても、学校に行きたいと思えるなんて素晴らしい)
2ヶ月経ち、学校と話し合いの時間を持ちました。
校長先生、教頭先生、特別支援コーディネーター、スクールカウンセラーの先生と、モモちゃんが学校とどのように関わって行くかを話し合いました。
はじめの第一歩として、放課後の図書室へ登校してみることにしました。
モモちゃんは2ヶ月ぶりの学校で緊張していました。
放課後の学校へ向かいますが、あちらこちらで立ち止まりなかなか学校へ近づけません。
道中に友達を見かけた時、モモちゃんはとっさに隠れました。友達に会いたくないようです。
少しずつ少しずつ学校に近づいて行きますが、正門が怖いようで正門には近づけません。
置き去りになった日、正門から飛び出して帰ってきたので、その時のことが思い出されるようです。結局、裏門から校舎へ入りました。
久しぶりの学校。職員室の前で、バッタリと担任の先生に出会いました。
モモちゃんは、ビクッ!!と身体が硬直したかと思うと、とっさにくるりと一回転し、そしてニコニコ笑っていました。先生も、ハッとした様子が伺えました。
お互いに、とても気まずい雰囲気でした(泣)
図書室では主任先生と過ごし、何ごともなく時間が過ぎていきました。
が、
次の朝、起き抜けから甘えん坊の幼児のようになり、心が悲しみでいっぱいいっぱいになってしまいました。
「モモちゃんは、昨日の学校が嫌だった」
「いろいろな事を思い出すから行きたくない」
「学校が、怖い」
「この先、モモちゃんは生きて行けるのかな」
「ママが事故で死んだらどうしよう」
「モモちゃんが、こんなのだから教頭先生も困っている」
と、モモちゃんの目からこぼれ落ちる涙は止まりませんでした。
モモちゃんは、今の状態から抜けだそうと一生懸命頑張っていました。
モモちゃんの心の傷と悲しみを感じた私も、涙が止まりませんでした。
今日はここまでに。
ありがとうございました。