子育てをしていて、
子どもの問題行動が多すぎると感じるときには自分が子どもの犠牲になっていると感じてしまうことも少なくありません。
愛情たっぷりに育てようと0歳の頃は思っていた子育ても子どもが小学校、中学校、高校と大きくなるにつれて、それだけではすまなくなってきます。
どうして自分でやろうとしないの?
いつも最後は親のせいにする!
それでも一生懸命に頑張っているのに子どもの様子が変わらないとイライラしたり、憂鬱な気分から抜けにくくなりますね。
渦中にいると分かりにくいものですが、よく考えてみるとある程度大きくなった子どもに対して、親が不幸にさせられるということは絶対ではありません。
オーストラリアには引きこもりの子がいないそうです。なぜなら、ある年齢になるといっせいに家から出す習慣があるからです。
そうすることで、ホームレスは増えるかもしれませんが、覚悟を決めて自分の人生を始める子も多いのです。
でも、うちの子の場合は、、、
そんな言葉が返ってきそうです。
そう、その「うちの子」を中心とした発想がまずいのです。
私はこうしたいから!
これが先です。
不登校や引きこもりが大きく変わるのは親が自分の人生を優先し始める事から始まります。
自分とは親自身のことです。
子ども中心をやめ、親もやりたい事をやる。その余剰で手伝ってあげるけれど、基本的には自分で何とかしなさい。
というスタンスを取り始めると状況が変わります。
子どもが生まれる前に楽しんでいた事をまず思い出してみてください。
それをそのままやるというのではなく、その楽しみの中にどんな要素があったから好きだったのでしょう?
1日じっくり、当時の自分を振り返ってみると「ああ、カフェが好きだったなそういえば」と思い出して、紅茶を買ってくるお母さんもいます。
これだけでも家の雰囲気は大きく変わります。
もし、
お母さんがカフェめぐりで昼間家にいなくなったら(今までいたとしてですが)子どもとしては本当の意味で楽な気分になります。家に誰もいないからです。
それが、良い結果に繋がる事もあります。
もちろん、
暴力を振るう子。
悪い友達、大人とかかわりを持つ子。
対応はさまざまですが、分岐点はここにあります。
大事なのでまとめます。
子ども中心でいる限り、状況が変わらず、「子どものせいで不幸になった」と感じてしまいます。
親中心にすることで状況は徐々に変わってきます。
最悪、子どもは変わらなかったとしても、親は自分の時間が持てます。
まずはそこがイーブンな状況です。
次回は
家族療法を使った、家庭の大改造!についてお話ししますね。
内容が深まるので、
質問や応援を是非お願いします!
心理カウンセラー 椎名雄一