トップガン(1986年作トム・クルーズ主演)アメリカ海軍に所属するF-14パイロット、マーベリック青年がエースパイロットを目指しパイロット養成学校トップガンに入り訓練をして行く中で、様々な困難を乗り越え成長していく青春ドラマ。アメリカ海軍全面協力なので本当に俳優陣が操縦しているのではと錯覚する程の迫力ある線等シーン、特にドックファイトシーンは圧巻の一言。鍛え上げられた彼らの肉体美も見応え充分となっておりますので是非一度御覧あれ。

レナードの朝はだいぶ古い映画ですよね。派手なアクションもなく、壮大なラブストーリーもない、医者と患者の物語です。神経系の病人に新薬を投与して一時は目覚ましい回復を遂げたものの、すぐに効果が薄れてまたもとの病人に戻る。といった内容です。最後がハッピーエンドで終わらないところが、すごく現実的です。一番の感想はすごく悲しい、という一言に尽きます。薬を飲む前の状態に戻るなんて、あの夢のようなひと時はなんだったのか。患者さんも辛いですが、新薬を投与した医者は本当に辛かったと思います。この映画を思うたびに、患者さんに薬を飲ませたのは良い事だったのか、一時にせよ、回復できて幸せだったのだろうか、どうせ元に戻るなら、最初から薬など飲まない方が良かったのではないか、と永遠に悩んでしまう、そんな映画です。

「ミスト」を観ると、人間は残酷で矮小な生き物ではないのかと思えてきて悲しい気持ちになります。霧が町を覆い隠しますが、あの霧から出現したモンスターが一体何者なのか、はっきりとした説明が無いことも不気味ですね。もし軍の仕業だったのなら何の研究をしていたのか気になりますし、結局モンスターも怖い存在でしたが、人間のほうが何倍も恐ろしいのではと思えて仕方ありません。「人間とは何か」を考えさせられた映画です。