伯母はいつでも私の味方で、いつも私を助けてくれました。母が体調を崩した時には「あんたは遠くにいるんだから、何度も帰ってこなくていいから!ちゃんと私が看てるから大丈夫よ!」と言って、毎日実家に通って連絡をくれる伯母でした。


私が帰省時に伯母の家で体調を崩した際も、みんなで法事へ出掛ける直前でバタバタしていたのに、ささっと私の大好物のさつまいもをふかして「置いておくから食べられるようだったら食べてね」と、さりげなく何でもない風に助けてくれる人でした。


そんな伯母にステージ4の癌が見つかりました。伯母は、私へは知らせないよう母に言ったのですが、当然すぐさま母から連絡が入り、私は急いで帰省しました。


宣告は余命1年で、私は時間を見つけては帰省をしていました。そして余命とされた夏を過ぎた頃、私はハッチを妊娠しました。流産を繰り返していた私が、ようやく伯母に妊娠を伝えることができたのは、柿を送ってもらい、寒くなって来た秋の終わり頃でした。


続く。