1990年、5th「Cowboys from Hell」を発表。

メジャーデビュー作。これまでのスタイルを大きく変え、スラッシュ/グルーヴ・メタルへと変貌したバンドの歴史上転換点となった作品。
メジャーデビューを機に売れ線狙いへ方向転換するバンドが多い中、パンテラのようによりエクストリームな方向性へシフトするバンドは珍しい。しかし、これも今となっては多くの類似バンドに埋もれないよう意図されたものなのだろう。サウンドガーデン、メタルチャーチ、オーヴァーキルなどとの仕事経験のあるプロデューサーのテリー・デイトは当時オーヴァーキルの「The Years of Decay」を制作しており、その路線を参考にしたと思われる。
アンセルモはより暴力的なヴォーカルスタイルを披露し、鋭く重厚なリフにパワフルなドラミングでインパクト抜群の作品になった。
1992年、ロブ・ハルフォードと制作した「Light Comes Out of Black」が映画「Buffy the Vampire Slayer」に使用される。
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アルバム
5 Cowboys from Hell (1990) ★★★★