1978年4月、細野晴臣&イエロー・マジック・バンド名義で「はらいそ」を発表。

「トロピカル・ダンディー」「泰安洋行」と合わせトロピカル3部作の最後を飾るアルバム。東京から始まるが、沖縄民謡やハワイのヒット曲など様々な音楽をごった混ぜにしたチャンキー・ミュージックが繰り広げられる。
イエロー・マジック・バンド名義にしているが、細野はこの時イエロー・マジック・オーケストラの構想があったそうで、そう言われてみれば坂本龍一や高橋幸宏も参加した【ファム・ファタール〜妖婦】はYMO初期に見られるエキゾチックな雰囲気の源流とも言えるし、シンセサイザーを使用した【シャンバラ通信】も興味深い。
ほか参加アーティストは鈴木茂(g)、徳武弘文(g)、林立夫(ds)、佐藤博(key)、大貫妙子(cho)、かまやつひろし(cho)など。アルバムの最後に細野の「この次はモアベターよ」のセリフが入っている。
6月、参加した高橋ユキヒロ「サラヴァ!」が発売。
同月、オムニバス盤「PACIFIC」が発売。

細野、鈴木茂、山下達郎が参加した企画盤。YMOのデビューアルバムに収録される【コズミック・サーフィン】のプロトタイプも収録されている。YMOのデビュー前に時系列で聴いていた人はこれ聴いて衝撃的だったろうね。
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アルバム
4 はらいそ(1978) ★★★★
5 PACIFIC(1978) オムニバス盤