1976年7月25日、3rdアルバム「泰安洋行」を発表。

前作に引き続き、いわゆるトロピカル3部作の2作目。ちゃんこ鍋よろしくニューオーリンズの名物料理ガンボを引き合いに、R&Bや沖縄民謡などが混在する、本人曰くチャンキー・サウンド。
【蝶々-San】はマーティン・デニーのエキゾチック・サウンドを取り入れたものだが、のちにデニーのFirecrackerをYMOがカヴァーすることを思えば、ここで線になっていることがわかる。また【Exotica Lullaby】でシンセサイザーが使われていることも興味深い。
レコーディングにはティン・パン・アレーの鈴木茂(g)、林立夫(ds)のほか矢野顕子(p)、大瀧詠一(cho)、小坂忠(cho)、大貫妙子(cho)、久保田真琴(cho)などこれまでの活動で知り合った仲間が多数参加している。
(10)につづく
アルバム
3 泰安洋行(1976) ★★★★