1986年8月、6thソロアルバム「Press to Play」を発表。

ヒュー・パジャムのプロデュース。10曲中8曲で10ccのエリック・スチュワートと共作している。リズムを強調した音作りとメロディラインにポールらしさを感じる部分が弱かったことなどから、あまり評判が良くなかったようだ。確かに王道路線からは外れているが、これまでポールの作品を順を追って聴いていくとわかる通り、ポールの音楽に関するふり幅は広く、ソロ作品では思い切って別路線を取り入れることがあり、今作もその一環と捕えれば特に問題はないと思う。ただ、ここ数年王道路線のヒット曲が多かったことから、多くのファンがその路線を望んでいたが、今作ではその期待に応えられなかったということだと思う。
ちなみに今作にはピート・タウンゼント(g)、フィル・コリンズ(ds)、ジェリー・マロッタ(ds)などが参加している。
アルバム
17 Press to Play(1986) ★★★