キング・クリムゾン「THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR in J | ヒロエモンのハッソーハッソー

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12月7日、キング・クリムゾンのジャパンツアー「THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR in JAPAN 2015」渋谷Bunkamuraオーチャードホール公演を見に行ってきました。

今回は12年ぶりの来日公演となり、ジャパンツアーの初日です。一時はフリップ御大の引退宣言もあり、もう見れないかと思っていましたので、まさに奇跡の来日なんです。そしてそのライブが・・・


とにかくもう・・・凄かった! この感動をどう伝えればいいんでしょうか。


キング・クリムゾンは40年以上もメンバーを変えながら続いてきたバンドです。しかもメンバーが変われば音楽のスタイルも変わり、ライブでも基本的に昔の曲は演奏しません。そういうバンドなんです。当然それぞれの時期に代表曲があるわけです。過去の代表曲を集めたオールタイムベストなライブが聴けることなどあり得ない。それが当然だったんです。

ライヴ盤を聴くたびに、あの曲もやってほしい、この曲もやってほしいと思いつつも、この時期しか体験できないクリムゾンもいいもんだ、メンバーが違うから昔の曲は無理なんだろうと自分を納得させ、でもいつかいろんな時期の聴きたい曲を一緒にやってくれないだろうか、それが日本で見れたら最高なのに・・・と夢見ていました。

しかし、今回のツアーではその夢が叶ったんです。こんなこと40年で初めてですよ。メンバーにメル・コリンズがいることや、このメンバーでのオリジナルアルバムが制作されていないことなども影響しているかもしれません。今回の日本公演は凄いです。12月7日行われたセットリストがこれです。
Larks’ Tongues In Aspic Part I
Pictures Of A City
Epitaph
Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind I)
Meltdown
Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind II)
Level Five
Peace - An Ending
Hell Hounds Of Krim
The ConstruKction Of Light
The Letters
Banshee Legs Bell Hassle
Easy Money
The Talking Drum
Larks’ Tongues In Aspic Part II
Starless
Devil Dogs Of Tessellation Row
In The Court Of The Crimson King
21st Century Schizoid Man
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基本的にはメタルクリムゾンのスタイルですが、新旧混在の代表曲をこれでもかと網羅しています。あのジェイミー・ミューアのようにいろんな音を出しながら【Larks’ Tongues In Aspic Part I】から始まり、【Epitaph】のイントロでは観客席から驚きの声が漏れ、【The Letters】や【Easy Money】まで!新ヴォーカルのジャッコ・ジャクスジクはいい声をしていて、あの当時の曲を完璧に歌いこなしています。そして今回は何と3人ものドラマーがおり、とにかく尋常でない迫力!【The Talking Drum】でテクニックに口あんぐりしていると続いては待ってました【Larks’ Tongues In Aspic Part II】。これで終わりかと思いきやあのイントロが流れて【Starless】へと突入し完全演奏です!もう涙が出ました。抒情性あるメロディに心打たれ、そして静から動へと展開する怒涛の構築美。12分以上もあるこの曲をまさか生で見れるとは思いもしませんでした。そしてアンコールでは【In The Court Of The Crimson King】に【21st Century Schizoid Man 】までやってくれたんですよ。何てことでしょうか、信じられません!しかもトリプルドラムですんごい迫力なんですよ。


ああ・・・ホントにこんな日が来るなんて。ファンやってて良かった。今日来て良かったです。

ちなみに演奏中はもちろん携帯電話や録音機器などの使用は厳禁なんですが、演奏終了後トニー・レヴィンがカメラを構えたときだけ撮影がOKになります。

アンコール終了後の様子です。フリップ御大は観客に深々と礼をしながらステージを降りていきました。もう一生付いていきます!
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そしてゲットしたグッズです。ちょっとお高くて私にはこれが限界でした。
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まだ昨日の興奮が収まりません。21日の名古屋公演までジャパンツアーは続くんですけど、日によって演奏する曲が一部違うかもしれません。もう一度また、見に行きたいです!