7月17日、プロレス佐野魂「佐野直万博」両国国技館大会を観戦しました。
プロレス佐野魂は、普段は新木場1stRINGや新宿FACEでやっている団体で、エースの佐野直もそれほど観客が集まる人気レスラーでもなく、これまでの興行でも特にプロレス界で話題になることがなかったのが正直なところ。そういったインディー団体は普通はまず後楽園ホール進出を目指すのが定番なのだが、後楽園でもやったことがないのにいきなり両国国技館大会をぶち上げたことで、その無謀さに初めてプロレス界で話題になったような団体だ。
試合が近づくにつれていろいろなカードが発表になった。いくらインディーレスラーの参戦が発表されたところで普段付き合いのある人はともかく一般的なプロレスファンの食指が動くことはないだろう。大仁田や曙の参戦など大物の発表もあったが、特に遺恨があるわけでもなく、ただ参戦するというだけ。久々の対戦で楽しみなのは田中vs金村ぐらいだろうか。誰もがガラガラの両国を想像していた。やはりその心配は的中した。
開場は16時。16時30分から第1部が開始となりツイートで伝わってくる会場は散々なものだった。自分はそういうときにかえって興味が増してくる性格で、逆の意味で歴史的な興行になりそうだし、これからも両国でゆったりと観戦する機会もそんなにないだろうからと思い、仕事が終わってすぐに会場に駆け付けた。
国技館前は数人が待ち合わせしているような状況で、通り過ぎる人もまさか今ここでプロレスが行われているとは思わないだろう。自分は当日券を購入して会場へ。パンフレットが無料で配られたのは嬉しかった。
自分の席は2階席の1列目。2階の一番前で見たのは初めてで気持ちいい。2つ隣に観客が座っている以外、自分の列には他に誰もいない。隣の列には数人、もっと向こうには団体がいて、最上段の自由席にも数人という有様。ハッキリ言おう。ガラッガラだ!
第1試合 WALLABEE Revolution Aniversario2015ワラビー世界マーシャル・アーツ選手権試合 矢野啓太(佐野魂/プロフェッショナル・レスリング・ワラビー) vs 三州ツバ吉(BUMPMAN)
初っ端から世界タイトルマッチ。王者、矢野はバトラーツに所属していた実力者だが、現在は怪奇派キャラとなっている。試合開始のゴング時に後ろを向いていたツバ吉の背中をダブルチョップで先制。
追いかけてくるツバ吉を華麗なロープワークでいなすと矢野がトラースキック。場外に落ちたツバ吉に矢野がトペを見舞う。
ツバ吉はニールキックで反撃。
しかし矢野はゆきぐにドライバーⅡであっさり3カウント奪取。試合タイムは3分19秒。
矢野は8度目の防衛に成功。特に何のインパクトもない試合でした、
第2試合 奥田朱理復帰戦 橋本友彦(アパッチプロレス軍) &HASEGAWA(アパッチプロレス軍)&飯田美花(WAVE) vs 奥田朱理(フリー)&Hi69(フリー)&榎本陽介(アパッチプロレス軍)
アパッチプロレス軍にWAVEの飯田を加えた6人タッグ。奥田は6.7アパッチ夢の島大会で
査定マッチを行い合格したようで、この試合が正式な復帰戦となった。
先発は飯田とHi69。飯田への声援が多かった。
奥田が出てきたが飯田のペースで進む。
Hi69とHASEGAWAはエルボー合戦から、HASEGAWAがコルバタで沸かせる。
橋本がスワントーンボムを投下し、自軍で串刺しトレイン。
ここでハザードが乱入。Hi69にラリアット。
Hi69はHASEGAWAをブレーンバスターで投げると榎本にタッチ。榎本はキックでHASEGAWAを蹴り飛ばし橋本にはボディブロー、裏拳を叩き込む。
奥田がミサイルキックで参戦。飯田にエルボー、キック。
飯田は蹴り足をキャッチして串刺しドロップキック、ミサイルキック。奥田もDDTでやり返す攻防で両選手タッチ。Hi69がHASEGAWAに高速モンゴリアンチョップ。
HASEGAWAはコルバタ、ヨシタニックでカウント2。橋本が入ってきてラリアットで吹っ飛ばす。
橋本はチョークスラム。またもハザードが乱入したが、橋本に誤爆。チャンスと見たHi69はトランスレイヴ。
最後はストゥーカ・スプラッシュ、
で、3カウント。試合タイムは11分15秒。
勝利を収めた奥田&Hi69&榎本組。アパッチらしいいい試合でした。
先月アパッチの興行をを見てから無意識にアパッチを応援する自分がいる。