キング・クリムゾン(15) | ヒロエモンのハッソーハッソー

ヒロエモンのハッソーハッソー

聴いてる音楽、プロレス観戦、美術展など

(14)のつづき

1972年6月9日にリリースされた「Earthbound」
イメージ 1

(1)21st Century Schizoid Man(Feb 11,1972) (2)Peoria(Mar 10,1972) (3)Sailor's Tale(Feb 26,1972) (4)Earthbound(Feb 27,1972) (5)Groon(Feb 11,1972)

これまで紹介してきたライヴ音源は、時系列で言うとわりと最近になって発表されたもので、当時としてはこのアルバムがクリムゾン初の公式ライヴ盤だった。しかしカセットテープをマスターに制作された劣悪な音質で、CD発売の際に音質の向上が期待されたが、さほど変化はなかった。

多くのファンが初めて聴くライヴ音源だったが、みなが驚いたのはその内容。あまりにハードで狂暴な演奏が収められており、音質の悪さも相まって「クリムゾンってこんな激しいライブをやってたんだ」との印象を持ち、衝撃も大きかった。

しかし今から考えれば非常に偏りのある内容で、通常ライブのラスト近くに披露される【21st Century Schizoid Man】を1曲目に持ってきて、しかも続く【Peoria】や【Earthbound】なる曲はこの時が初披露のインプロだし、【Sailor's Tale】はインスト、【Groon】はインプロ主体の曲だ。複数の録音日のライヴ音源をまとめ、ライブの流れを完全に無視した収録順となっている。現在では各収録日の音源がそれぞれ公開されているので比較して聴くことが出来る。


21st Century Schizoid Man


Peoria



(16)につづく