「機動戦士ガンダム」と並ぶ、富野喜幸(現:由悠季)監督の代表作「伝説巨神イデオン」をようやく見ました。
この作品はTVシリーズ全39話と「接触篇」「発動篇」2本の劇場版があり、自分は以前劇場版のみ見たことがありました。「接触篇」はTVシリーズの総集編ですが、短い時間に詰め込んだため今ひとつ物語を理解できていませんでしたが、今回TVシリーズを全部見たことで、ようやく物語を理解しました。
詳しい話は割愛しますが、毎回戦闘シーンが登場します。体中のあちこちからミサイルが乱射され、手足を動かして敵をやっつけるイデオン。決して格好いいものではありません。たまにイデが発動したとしてイデオンガンなどで敵を一気に殲滅します。敵の攻撃はある程度バリアで守られています。
毎回毎回敵(異星人)がしつこいぐらいに攻撃を仕掛けてきます。途中で「異星人により発信装置を取り付けられたがそれに気づかず、毎回戦闘に巻き込まれる物語」だと気づきました。最後の方は発信装置を外したにもかかわらず追いかけてくるのですが、それは無限力「イデ」が導いているとしています。
「発動篇」では登場人物が全員死亡します。しかも死に方も直接的な描き方で子供といえども容赦しません(赤ちゃんだけは守られます)。これは結構トラウマになりますね。今まで普通に登場していた人物が突然死ぬんですから(首が飛ぶ場面もあり)。この作品を期に「皆殺しの富野」と呼ばれるようになりました。
ラストは輪廻転生を思わせる表現で多少救われましたが、結局死んだことに変わりありません。凄いアニメです。何が凄いのかわかりませんが・・・。