クラフトワーク(7) | ヒロエモンのハッソーハッソー

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(6)のつづき

1986年、「Electric Café」を発表。
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制作中だったアルバム「Techno Pop」を作り直したことと、ラルフ・ヒュッターの自転車事故などが重なり発表が遅れていた新作は、タイトルを「Electric Café」と変更してリリースされた。

これまで常にテクノ音楽において時代の先端を走ってきたクラフトワークであるが、この頃より時代が彼らに追いつきつつあり常に先見性のある音楽を提供し続けることが難しくなってきたのではないかと思う。しかし、音の選択やリズムの取り方などはクラフトワーク独自の個性があり、特にこのアルバムではポップなサウンドを作り出しているためより多くの人が楽しめるものとなっている。


Musique Non Stop


The Telephone Call


なお、このアルバムは2009年にリマスターされた際に、タイトルを「Techno Pop」と改題してリリースされた。その際に8分あった【The Telephone Call】が3分50秒の7インチシングルヴァージョンになり、後半部分がリミックスされ【House Phone】として収録されるなどの変更が行われている。


この頃メンバーチェンジが行われている。1987年にヴォルフガング・フリューアが脱退して後任にフリッツ・ヒルパートが加入。1991年にカール・バルトスが脱退してヘニング・シュミッツが加入している。ちなみにヘニング・シュミッツは1978年からサウンドエンジニアとしてバンドにかかわっていた人物だ。


(8)につづく


アルバム
9 Electric Café/Techno Pop (1986/2009) ★★★★


メンバー
第6期 1987-1991
 ラルフ・ヒュッター(voice, vocoder, keyboards, electronics, mix)
 フローリアン・シュナイダー(vocoder, speech synthesis)
 カール・バルトス(electronic percussion) 
 フリッツ・ヒルパート(electronic percussion)

第7期 1991-2008
 ラルフ・ヒュッター(voice, vocoder, keyboards, electronics, mix)
 フローリアン・シュナイダー(vocoder, speech synthesis)
 ヘニング・シュミッツ(electronic percussion)
 フリッツ・ヒルパート(electronic percussion)