今更ながら昨年大晦日に行われた「Dynamite!!~勇気のチカラ2010」と、その前日の「戦極Soul of Fight/SRC16」の感想などをひとつ。
私は両大会とも、PPVを購入して全試合見ました。
Dynamite!!はTBSで放送されたものは見ていません。あれは毎年煽り映像ばかりで編集も酷いし見るのが嫌になりますから。
やはりDynamite!!は「青木真也 vs 長島☆自演乙☆雄一郎」につきるでしょう。1Rのいかにも時間稼ぎといった青木の闘い方にイライラし、そのフラストレーションが2RのKOで一気に溜飲が下がった思いをしました。青木はこのルールではその闘い方はしかたがないという意見もあるようですが、それならば試合のオファーを受けなければよかったのです。
Dynamite!!は全体的にキャラクター作りがうまいですね。
また、入場シーンが豪華ですね。DREAMではいつものことなんですが、アメリカのUFCでもそこまではしないです。登場する選手は現在の実力に?がついても人気があれば試合に呼ばれるというのはどこかプロレス的な感じがします。
また、猪木劇場は完全にTV向けでした。安田がやってきて試合に出さないと爆破するといってダイナマイトに火を付ける動作をしただけでドカーンという大音量。そして猪木の「道」の熱唱。ゆっくりすぎて道の詩を間違えていました。
桜庭は残念な結果でした。高谷はよくやったと思います。
続いては「戦極 Soul of Fight」。
全28試合。長かったけど全部見ました。
第1部ではジャケットマッチやキックボクシング、ムエタイ、女子といった試合ごとにルールが変わりヴァラエティに富んだ編成でした。これがまた面白かったのです。どの選手もその道では王者クラスが揃い、しかも普段は対戦することのない他団体選手との対戦が多く、熱戦が続きました。第1部はファイティングTVサムライで11時から3時まで生中継されました。
第2部は3時からSRC16としてPPV放送されました。ベストバウトは「金原正徳 vs 前田吉朗」と「マルロン・サンドロ vs 日沖発」のフェザー級タイトルマッチであったろうと思います。また、「奥野”轟天”泰舗 vs 長南亮」の一戦は奥野が秒殺で長南を仕留めるという意外な結果に。
ただ入場シーンなどは今一つでした。第1部はステージ上にDJが陣取り、同じ曲に乗って両選手が登場。第2部は選手ごとに入場してきましたが、電光掲示板のデザインがすべて同じでした。その点はDynamite!!に軍配が上がるでしょう。
リング上の熱戦の割には戦極は今一つ世間に認知されていませんね。やはり地上波のTV中継がないのは痛いです。