3月21日に行われたプロボクシングで、辻昌建(帝拳)選手が試合後意識を失い、病院で急性硬膜下血腫と診断され、緊急開頭手術を受けたということを知り、録画してあった試合を見ました。
場所は格闘技の聖地後楽園ホール。中継はCS放送のG+。
ランキング1位の辻選手と3位の金光佑治(六島)選手との日本ミニマム級王座決定戦です。
1Rから両者が打ち合うエキサイティングな試合となりました。
1Rから両者が打ち合うエキサイティングな試合となりました。
辻選手は帝拳ジム所属の30歳。ベテランで初のタイトルマッチということで応援団も多かったみたいです。
サウスポースタイルで頭から相手に突っ込み、相手の首筋にパンチを引っ掛けるようにサイドからのパンチが多いように感じました。
サウスポースタイルで頭から相手に突っ込み、相手の首筋にパンチを引っ掛けるようにサイドからのパンチが多いように感じました。
対する金光選手は相手との距離をつぶすために常に前進し、左右のコンビネーションとボディブローを使っていました。
前半は辻選手が優性でしたが、後半からスタミナのある金光選手がまったく衰えない連打を見舞っていき、優位に試合を進めます。
途中で金光選手の右のまぶたが切れ、何度かドクターチェックが入りますが、大丈夫のようで試合が続けられました。
9R終了時、コーナーに戻った辻選手はぐったりとした様子で椅子にもたれかかっていました。試合結果を知っていなくても、これはちょっと危ない状態だなと感じました。
10R開始後、それでも果敢に相手に向かっていく辻選手。もの凄い闘志です。
今まで一度もダウンしたことがないそうです。相手の連打を受け、スタンディングダウンが取られます。
その後ふらふらと足元がおぼつかなくなり、レフェリーが抱きかかえて試合が止められました。
今まで一度もダウンしたことがないそうです。相手の連打を受け、スタンディングダウンが取られます。
その後ふらふらと足元がおぼつかなくなり、レフェリーが抱きかかえて試合が止められました。
金光選手は初のタイトル獲得ということで大喜びしています。
その横でリングに倒れた辻選手をセコンドが囲み、すぐにタンカが用意され、控室に運ばれていきました。
結局辻選手は一度もリングに倒れるという事がなかったわけです。
その横でリングに倒れた辻選手をセコンドが囲み、すぐにタンカが用意され、控室に運ばれていきました。
結局辻選手は一度もリングに倒れるという事がなかったわけです。
勝った金光選手もその後異常を訴えて病院で検査した結果、なんともなかったようです。
最後までパンチを繰り出し続けた両選手。凄い試合でした。今回はビデオで見ると、9R終了時にぐったりしていたので、そこで試合を止めれば事前に防げたかもしれませんが、あの場面ではそれほど一方的な展開ではなかったわけですので、止められなかったのだと思います。どんなに試合前に健康管理をしても、試合中に早めにストップするようにしても、こうした危険なことがあるのです。
しかも一番体重の軽いミニマム級でこれですからね。いつ何が起こるかわからないものです。
辻選手の回復を祈ります。