人生の転機10 | ヒロエモンのハッソーハッソー

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平成2年5月31日。
この日は忘れられない日なんです。

大学に入った自分は、レンタルビデオ店でアルバイトを始めました。
父からは学費しか出してもらえなかったので、交通費や食事代を稼がなくてはならなかったからです。

バイトは主に夜。
週に3~4日、午後6時もしくは午後10時から午前2時の閉店まで働いていました。
他のバイトの人たちもみんな若くて仲良くなり、よくみんなで遊びに行きました。

自分は暇をみつけては、車の免許をとるために自動車学校に通っていました。
ようやく仮免までとって、あとは免許センターに試験を受けるだけとなりました。
バイト先で仲良くなった人も免許を取ろうと自動車学校に通っていたので、一緒に試験を受けに行くことにしました。

車を持っている同じバイト先の人に車を出してもらって、3人で免許センターに行きました。
めでたく2人とも合格して気分よく帰ってきたのです。

その日の午後10時。自分のバイトの出勤時間です。
バイト先に行くと、なにらや様子が変でした。

社長に呼ばれ、話を聞くと、若いバイトの人は、店にだまってビデオを持ち帰っていたことがわかったので、みんなクビにしたというのです。
昼間一緒に免許センターに行った人もそうでした。

自分以外のバイトはみんなクビになったのです。

したことは悪い事なので、しかたがなかったのですが、あんなに仲良く楽しかったのに、
もう、誰も店には来なくなりました。

携帯電話もない時代です。

みんなとはそれ以来、会っていません。

自分の免許証に書かれている「平成2年5月31日」。その日の出来事です。