人生の転機6 | ヒロエモンのハッソーハッソー

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聴いてる音楽、プロレス観戦、美術展など

宗教編その2です。

友人の部屋に集まった友人の友人たちは、釈迦の話を始めました。
いかに釈迦が素晴らしい教えを残したか、そしていろんな宗派があるが、自分らはその教えを忠実に守っている唯一の団体だ。
題目を唱えることで、心が落ち着いてきて、やがて人生も変わるのだと。

自分は「そんなことをして何の得になるのかわからないし、理解できない」と言うと、

自分たちもみな初めはそう思っていたが、やってみてわかったんだ。人生が変わった!
気持ちが落ち着くし、何事にも前向きに取り組むようになって人生が充実しているんだ。

とみんな同じことを言う。

「自分はそんなことに興味はない。自分の人生くらい自分でなんとかするよ」と言うと、

やってもいないのになにがわかるんだ!俺たちはみな同じ経験をしたんだよ!

と言う。友人も同じことを言っていた。

押し問答がしばらく続くと、部屋にもう一人入ってきた。

彼らの先輩のようだ。

明らかにみんなの雰囲気が変わった。

自分はその先輩の目つきを忘れることができない。
もう、イッちゃってる目だった。

先輩が口を開く。

みんなあなたのことを思って話しているんだよ。みんな人生が素晴らしく変わったんだ。
だからあなたにも素晴らしい人生を送って欲しいから、みんなで誘っているんだよ。
この気持ちを、あなたは無駄にする気なのか?

と、畳み込むように話し出した。そして、

あなたの疑問はすべてこの本が解決してくれる。

とある本を手渡した。
それを開くと、この宗教についてのさまざまな疑問点について、わかりやすく回答している「問答集」だった。

今まで自分が言ってきたことの回答がすべて本に載っていた。
もう、ただ単に宗教をやらない理由が見つからなくなってきてしまった。

やってみないとわからないだろ! それともあなたはこの先の人生、そうやって後ろ向きな気持ちでいるのか! 一緒にやろうよ!

もう夜の12時を超えた。

帰りの電車はもう、ない。