神戸へ

従兄弟が亡くなったので、急遽父と神戸に行ってきた。

神戸まで新幹線で３時間弱。早くなったもんだ。
仕事があるため日帰りの予定なので、
自分は全国を飛び回るビジネスマン「島耕作」になった気分でいた。
隣には美女・・・とはいかず父が・・・。

車中には、いるいるビジネスマンが。新聞を読んで最新ニュースをＧＥＴしている。
父はスポーツニッポンで欽ちゃん球団解散のニュースをＧＥＴしていた。
そういう自分は、人生のバイブル、「週刊プロレス」を熟読。

現地に着くと、父のアバウトさが露呈した。
タクシーに乗り込み行き先を告げる。
父「○○病院の近くのお寺ね。」
タク「お寺って、この辺はいっぱいあるよ。」
父「行けばわかるって言われたんだよ。」
アントニオ猪木の「迷わずいけよ。行けばわかるさ。」を地で行く父。
案の上、現地で迷うことになった。
メモを取り出し、父「あ～。○○通りってかいてある。」
タク「えっ。全然違うよココ」
父「住所はね○○区○○・・・」早く言え～！
なんとかたどり着いた。

お坊さんが来た。最近の坊さんは頭坊主じゃないんだね。
お経を読み始める。
「ナーモアーミダーブ、ナーモアーミダーブ」
南無阿弥陀仏だから「なむあみだぶつ」じゃないか？
「ナーム」なのに「ナーモ」だって。
「ナーモアーミダーブ」から「ナーマーミダーブ」になっていく・・・
やばい！笑いのつぼにはまりそうだ。必死でほかのことを考えるようにした。

帰りにご遺族のかたから「お荷物になりますが、フルーツをお持ち帰りください。」と言われた。
フルーツ？思いっきりお荷物だよ！
神戸から埼玉までメロンとりんごとバナナを持って帰るハメになった。重いんだこれが。

新神戸駅までタクシーを使うことにした。ここでも父がアバウトに・・・
父「駅までね。」
タク「どちらの？」
父「え・き・ま・で」
自分「新神戸駅までお願いします。」フォローしといた。
駅でわかるわけないだろ。この辺はいっぱいあるんだ。

その「駅」でお土産を買っていると、
父「おい！○○分発のに乗るぞ。」
○○分発って。オイ！５分後じゃないか。
急いで買ったおみやげは、
上の子「阪神タイガースのミニ扇子ストラップ」
下の子「ドラえもんキーホルダー、阪神タイガース」

せっかく神戸まで行ったのに、仕出し弁当とサンドイッチしか食べてないよ。