ハード・ロック/ヘビー・メタルの歴史を知る上で避けては通れないのが、ディープ・パープルだ。
ちなみにディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバスの3バンドを
ハードロック御三家と呼ぶ。そのなかで、一番とっつき易いのがディープ・パープルだろう。
1968年イギリスで結成されたバンドは1stシングルの「ハッシュ」がアメリカで
ヒットする幸運に恵まれる。初期の頃(第1期)はキーボードのジョン・ロードが中心となって、
ロックとクラシックを融合するなど実験的なサウンドで、最初からこの時期のアルバムを聞くのは
正直きついと思う。(今にして思えば、それほど悪くはない)
<第1期>
メンバー:ジョン・ロード(key)、リッチー・ブラックモア(g)、ロッド・エバンス(vo),
イアン・ペイス(ds),ニック・シンパー(b)
アルバム:1 Shades of Deep Purple (1968) ★★(星印は個人的な5段階評価)
2 The Book of Taliesyn (1969) ★★
3 Deep Purple (1969) ★
ヴォーカルとベースが替わったバンドは、突然、ジョン・ロード作曲の組曲を
オーケストラと演奏するが、その後はリッチー・ブラックモアが主導権を握り、
いきなりハード・ロック路線になる。一般にこの時期を黄金時代と呼んでいる。
即興演奏を取り入れたライブをしていたので、コンサートの日付が違えば演奏も異なり、
そのため、その後さまざまなライブ盤がマニア向けにリリースされることになる。
(自分もリリースされるたび購入しているが、正直財布がきつい!
ここではオリジナルを中心にリリース順に紹介)
<第2期>
メンバー:ジョン・ロード(key)、リッチー・ブラックモア(g)、イアン・ギラン(vo),
イアン・ペイス(ds),ロジャー・グローバー(b)
アルバム:4 CONCERTO FOR GROUP AND ORCHESTRA (1970) 1969/9/24のライブ
5 DEEP PURPLE IN ROCK (1970) ★★★★
6 FIREBALL (1971) ★★★
7 MACHINE HEAD (1972) ★★★★★
8 LIVE IN JAPAN (1972) 1972/8/15~17日本武道館のライブ(超名盤)
9 WHO DO WE THINK WE ARE (1973) ★★★
第2期まで紹介したが、本来ファーストアルバムから聴いていったほうが
流れがわかるのだが、おそらく初めてのひとは、第2期まで聞く前にギブアップして
しまうと思う。アルバム[5]から始めるのがいいだろう。