明け方、宇宙に行きそうになった。そういう設定だった。



壮大なロケットに乗り込む。

エンジンがそこいら中に鳴り響き、光に纏われた大きな機体は、手塚マンガのそれよりもっと未来的だ。

コクピットに乗り込み、忘れ物ないかなーと一生懸命確認していた。

するとどういう訳かそこで、割と若めのカップルが現れて、「預けていた車の鍵を返してください」と言ってきた。



「. . . ?」 



おいおい、まるで記憶にない。何言ってんだ。
それどころじゃない。



てか、ここコクピットですけど?立ち入り禁止じゃないの?



でも次第に記憶の断片が映像となって流れてきた。

本当の記憶か、作られた記憶なのかよく分からなかったが、その映像の中で確かに預かっていた。

「あなたがいない間、車に乗れないのは困るんです!」



そりゃそうだ。



急いで自宅へ戻り(発射台からめちゃ近い家だったー、チャリで帰ってたような..)、そこらへんを片っ端からかき分ける。

もう宇宙へ行くんだからと、部屋が散らかろうが何しようが構わなかった。

ただただ、早く宇宙へ飛び立ちたかった。

鍵はすぐ見つかった。

たいていこの手のことがあると、なかなか見つからないんだけど。
(現実ではね)

それで、さぁいよいよ出発だ!


みんなが見送りに来てくれていて、笑顔で手を振っている。



あははー( ´∀`)

ヒーローだなこりゃ。



みたいな時に目覚めてしまった。



おーいっ!! おいっ! おーーーいっ!



その瞬間は目前だったのに。

起きてもまだ興奮覚めやらず、行ってくるぞーみたいな感じでまた眠りについたけど、結局続きを見ることはできなかった。








ゴォゴォゴォーーー!!!

rocket
(※写真はイメージです)