天気で言えば曇り。もちろん晴れではない。でも雨も降らない。
表情で言えば、無表情。笑うことも泣くこともできない。ため息くらいは出るかもしれない。
想いは発散することもできず、抱え込むこともできず、巨大なわたボコリのようにまとわりついて、僕は不意に息苦しさを覚える。
誰かに助けを乞いたいが、誰もいない。呼びかける相手さえも。
この穴を埋めるのはただ一つのモノだけなのに、それは姿を消し、喪失感だけ残していった。
例えば、いつもの通勤路に建ち並んだビルの一つがある日取り壊されていて
今まで目もくれていなかったのに、何故か僕にはそのビルがひとつの存在価値であり、それが消失することは僕の一部か損なわれることと一緒だった。
なぜだろう、自分でも分からない。
何が無くなっているのかさえ分からない。
どんなビルだった?形は?色は?
それでも当たり前にあるものが、自分を成り立たせていることに初めて気づく。
それはまるで水のようだ。
水面を見ていると、ふと自分が何なのかよく分からなくなる。
実体のないもの(存在し得ないもの)が、不安定な表面を作り、形を変えていく。
実体とは何なのか。
疑問はあてどもなく彷徨い、どうしようもない不安感とどこまでも続く安らぎがセットになって流れていく。

船が通り過ぎる。
水面がうねうねと揺らぐ。
でもそれは存在している。
表情で言えば、無表情。笑うことも泣くこともできない。ため息くらいは出るかもしれない。
想いは発散することもできず、抱え込むこともできず、巨大なわたボコリのようにまとわりついて、僕は不意に息苦しさを覚える。
誰かに助けを乞いたいが、誰もいない。呼びかける相手さえも。
この穴を埋めるのはただ一つのモノだけなのに、それは姿を消し、喪失感だけ残していった。
例えば、いつもの通勤路に建ち並んだビルの一つがある日取り壊されていて
今まで目もくれていなかったのに、何故か僕にはそのビルがひとつの存在価値であり、それが消失することは僕の一部か損なわれることと一緒だった。
なぜだろう、自分でも分からない。
何が無くなっているのかさえ分からない。
どんなビルだった?形は?色は?
それでも当たり前にあるものが、自分を成り立たせていることに初めて気づく。
それはまるで水のようだ。
水面を見ていると、ふと自分が何なのかよく分からなくなる。
実体のないもの(存在し得ないもの)が、不安定な表面を作り、形を変えていく。
実体とは何なのか。
疑問はあてどもなく彷徨い、どうしようもない不安感とどこまでも続く安らぎがセットになって流れていく。

船が通り過ぎる。
水面がうねうねと揺らぐ。
でもそれは存在している。