7年目にして初めての開講危機アセアセ

 

 私がやっている不登校・ひきこもり相談室「ヒューマン・スタジオ」(ヒュースタ)のメディア(公式ブログ『ヒュースタ日誌』、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』、私のnote)をお読みくださっている方はご存じのとおり、今年度のヒュースタは毎年度通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)に加えて、おとなひきこもりの相談会「関口・丸山のひきこもり何でも相談室」(関丸相談会)を毎月1回開催することになりました。通年開催の業務がふたつになったわけですチョキ

 

 両方とも5月のスタートでしたが、関丸相談会は2名様のご参加を得て第1回を無事開催することができました(後日報告します)。ところがヒューゼミは、7年目にして初めて最少催行人数に達しないという非常事態ガーン

 一昨年度までは定員6人で、「一般コース」と「家族コース」に分けた昨年度は定員各3人で、それぞれ募集していたのですが、開講(第1回)までに定員に達しなかったため追加募集するのは毎年度お決まりになっていたものの、最少催行人数に達せず開講延期になったのは初めてガーンガーン


 そこで、家族会「しゃべるの会」の開催月のため空けていた7月を使って、5月6月に実施していた最初の2回を、6月7月にずらすことにし、現在受講者募集中です。

 現在は完全オンライン開催ですので、全国どちらの方でも1回からご受講いただけますし、何より「不登校/おとなひきこもり状態の理解と家族支援を体系的に学べるカリキュラム」と「全日程通し受講の方には欠席回に補講を実施するという救済策を用意している」という2点においてほかにはない連続講座ですので、関係者にも志望者にもご家族にも、必ずお役に立てると確信しておりますっキラキラ

 

 

 この写真は、案内チラシの第2刷。冒頭の言葉を “不登校・ひきこもりを学ぼう!” から “もう「本人を連れてきて」と言わない” に差し替えました。まさに、不登校またはおとなひきこもりで相談に行ったご家族がよく言われる言葉。こんなことを言う不登校・ひきこもり相談がいつまでも続いて良いのでしょうか!?

 

無理解な相談が招く引き出し屋の横行ムカムカ
 先日も、不登校の子を収容していた民間支援機関の代表者やスタッフが違法行為で逮捕されたニュースをご存じだと思います。また、私の地元神奈川県に所在している、やはり民間支援機関がおとなひきこもりの当事者に対する人権侵害行為の民事訴訟が進行中です。
 これらについてはあらためて論じますが、このように不登校でもおとなひきこもりでも、強引な手法で本人を連れ出して入寮させる “引き出し屋” が横行しています。
 私は、家族相談や家族会での親御さんのお話、あるいは研修講師を務めたときの参加者の反応から、相談を受ける立場にある関係者が、不登校/おとなひきこもり状態について理解していないまま相談を受けている現状を認識しています。

 そんなことでは、困っているご家族がこのような引き出し屋に頼ってしまう結果になることは当然であり、私も自らの力不足を痛感するばかりです。

 

 私がヒューゼミを企画し2017年度から始めた動機も、そこにあります。

 

 私は、相談業務21年、家族会業務17年の実践を通じて、不登校/おとなひきこもり状態への理解と周囲の対応について、一貫した当事者視点の理念と多くのスキルを発見してきました。このヒューゼミでお伝えできるのはその一部ではありますが、過去の受講者の方々から「ほかの研修では出てこない内容がたくさんあった」(関係者)とか「わが子の気持ちが少し理解できた」【親)などと言っていただいています。

 開講延期になったことで、より多くの方に知っていただけ、ご検討いただける余裕ができた今、ぜひ周知ご協力を含めてよろしくお願いいたしますおいで
 

 

現場からは以上です。