各方面から好評のロングセラーキラキラ

 

 拙著『不登校・ひきこもりが終わるとき』は、2014年4月5日が第1刷。この日を出版日とすると、きょうで出版10周年となります。

 

↓先月開催された「第4回すすき野庵学習会」の資料コーナーに配置された本や雑誌の数々のなか、講師の本以外で唯一ポップが付けられた拙著旧版

 

 3日前に書いたとおり、6刷12000冊が発行された拙著も、去年かぎりでライフサポート社が閉業し、1か月余りのブランクを経て2月2日に照林社から新装版が出版されました。

 

 このように、今でこそ「まだ売れる!」と高く評価していただけた拙著ですが、15年前にライフサポート社からオファーをいただいたときには、夢のようでした。

 思い起こせば、2002年10月から執筆配信していたメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』をお読みになった同社の社長ご夫妻が「ぜひ出版したい」と私にオファーしてくださったのが2009年の暮れ。

 

 当時『ごかいの部屋』の登録読者数はは500人くらいだったと記憶していますが、本になればその10倍くらいの人に読まれるだろうと想像し、それに耐えるグレード(レベルの高さだけでなく誤読を防ぐ文章が盛り込めるか)には達していないと考えていたのと、プライベートでごたごたがあったりして、回答を保留しているうちに5年も経ってしまいました。

 しかし、同社の社長はその間ずっと待っていてくださいました。

 

 そして、前述の課題がクリアできているという自信を得ていた2013年夏でしたか「編集スケジュールに空きができた」というご連絡に「このタイミングだな」と感じて、編集者の方にサポートしていただきながら、収録する『ごかいの部屋』の文章を選んで収録順を決め、それぞれをつなげる作業を秋から翌年の2月にかけて進めていきました。

 4月7日に出来上がった拙著を見たときは、カバーをはじめとするデザインやイラストなどのすばらしさに、天にも昇るような気持ちでした。

 

 最後に、ライフサポート社への最後の連絡となった去年12月のメールの一部を転載します。

 

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メールマガジン『ごかいの部屋』を書籍化するお話をいただいてから15年、出版から10年弱が経過しました。素晴らしい書籍を制作・発行していただき感謝に堪えません。手売りするため何度も注文する面倒な著者だったことと存じますが、これもひとえに気に入っていたからこそ。(6刷も2千部でしたら)累計1万2千部発行というこの分野の当事者本としてはトップクラスのヒット作になり、当事者・家族・関係者・学者・新聞記者、等広範な支持を得て今も売れ続けているのは、ひとえに御社が著者の気に入る書籍を作る実力の持ち主だったおかげと、厚く御礼申し上げます。

 

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 今後は照林社版『不登校・ひきこもりが終わるとき』をよろしくお願い申し上げます。

 

 

4月29日、毎春恒例のイベント開催!おいで

 

 3日前と同じ告知ですが、今春7年目になる年次イベント「不登校・ひきこもりセミナー2024」を、4月29日(月祝)に会場とオンライン併用で開催します

 毎回、第1部は私の講演、第2部は分散会。分散会は、私が自分と同じ “不登校orひきこもりの経験者相談員” を招いての「対談」と、連続講座「ヒュースタゼミナール」修了者のうちおふたりにひきこもり当事者グループ代表の割田大悟さんが聞く「座談会」が選べます。

 今回の「対談」では、上の写真で左奥に写っている『ひきこもり時給2000円』の著者であり私とも旧知の岡本圭太さんをお招きします。拙著をはじめ私が書いたり話したりしていることとの共通点がたくさんある “当事者本著者対談” が実現。「座談会」で話すおふたりも、拙著の愛読者であることはもちろん、お子様が不登校の支援者という共通点をお持ちです。

 

 ご関心の方は↓の申込フォーム付き告知ページで要項ご確認のうえ、よろしければご紹介またはご参加をお願いいたします。

 

 

 現場からは以上です。