相談を受ける立場の関係者も困ってますよね!?

 

 不登校24万人、おとなひきこもり146万人とされている現在、支援の入り口である相談窓口や家族会の重要性はますます高まっています。

 にもかかわらず、長年実施している相談や家族会で親御さんから官民の不登校・ひきこもり相談へのご不満をしばしば耳にしていました。また、研修講師をやっていて相談を受ける立場にある関係者が家族相談に関する研修の機会がない実情を知りました。

 

 親御さんのご不満からは、相談しても「育て方が悪かったのでは?」「本人を連れてこないと対応できません」「見守りましょう」「待ちましょう」「様子を見ましょう」「任せましょう」「長い目で見てください」…
 これらの否定言葉や抽象的な言葉を聞かされるばかりで、傷ついたり、わが子への理解のあり方も具体的な接し方も一向に判断できなかったり、、、という体験が浮かび上がります。

 

 また、私が講師をつとめた研修会のなかには「1年2年と経つにつれて、家族が疲弊してしまう/自分(相談員)が疲弊してしまう、どうしたら?」という質問をいただいたり「相談が2,3年かかっても大丈夫なんですね!」というアンケート回答を見たりした研修会があり「1日も早く解決させなければ…」と焦りながら相談に対応している姿が想像されました。

 おそらく、そういった関係者の方は親御さんが長く相談に通って来られても困るのでしょう。

 「長い時間をかけて状態が上がっていく」という、本人にとって無理のないプロセスを作っていくイメージが持てていないのですから。


 

家族相談や家族会の理念とスキルを学べる講座があります上差し

 不登校・ひきこもり相談がほかの相談と決定的に違うのは「多くの場合、最初に相談するのは本人ではなく親御さん」ということです。そのため、不登校・ひきこもり相談では、受ける立場の関係者に「親御さんの話を通じて本人の心理やニーズを判断する」という理念と、そのためのスキルが必要です。

 

 その理念とスキルを伝える研修講師のご依頼が昨年度は急増し、全国各地の関係者の方に聴いていただけて幸いでした。今年度最初の依頼仕事も研修講師。今月以降も各地から講師依頼が入っており、研修講師のご依頼も引き続きいただけるものと期待しています。

 

 いっぽう私は、前述したお寒い研修状況や関係者の理解とスキルの不足を自分でも何とかしたいという思いで、7,8年前から不登校・ひきこもり研修の構想を練り始めました。そして企画し2017年度に初開講したのが、連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)。新型コロナ禍で1年中止したあとはオンライン講座として続け、今年度で6年目を迎えます。

 

 公開業務(参加者を募って実施する業務)のなかでは唯一の通年業務であり、一昨年度終盤には藤沢市社会福祉協議会の正式な職員研修(カバー写真)に採用されるなど注目と評価をいただいている、民間では稀有な連続講座です。

 

 そのなかでも、家族会を立ち上げた親御さんや自発的な現任者研修として受講された関係者の方がそれぞれ数人おられます。皆さんヒューゼミでの学びに影響を受け、修了後には各自の活動や職務に活かしてくださっていることは、先月第6回を開催した「不登校・ひきこもりセミナー」に毎回組み込んでいる「座談会」をお聴きになったことがある方のご記憶のとおりです。

 

 

じつは親御さんのご受講が多いんですキラキラ

 

 また、毎年度親御さんのご受講が多いため、昨年度から関係者・志望者・関心ある方向けの「一般コース」と家族親族・知人向けの「家族コース」に分けることで、グループワークの際に同じ立場での交流ができるよう進化しています。

 

 オンラインですので全国どこにお住まいでも受講でき、欠席した回は無料で補講が受けられる、イベント実習や家族会見学という実地体験できる回がある・・・まさにほかにはない研修の機会ですよおいで 

 

 「本人の心理を知らないので何を提案したらいいかわからない」「本人が来ないので対応のしようがない」などとお悩みの相談や家族会の関係者の方々、不登校・ひきこもり支援を志している方々、ご関心の方々、本人の気持ちや接し方を知りたい家族親族の方々、単なる講演でも1回かぎりのロールプレイでもない、本格的な体系学習をやってみませんか。

 

 詳細は以下の写真とリンク先告知ページをご覧のうえ、ご紹介またはご受講をお願いいたします。

 

↓チラシの写真です。現物を手渡しまたは配布してくださる方はコメント欄にお申し出ください。なお、裏面で第8回を3月24日と記していますが、23日の誤りです。お詫びして訂正いたします。

 

↓申込フォーム付き告知ページ

 

 

 現場からは以上です。