連日の凶暴な暑さのため、釣りの方もかなりサボり気味となっています(汗)
涼しい家の中でコレクションのアブクラブをパラパラとめくっていたら、1500Cについて面白い記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。


近年人気沸騰中の1500Cと2500C。スプールの幅が違うだけの兄弟リールで、いずれも小型のルアーをキャストするには最適なリールとして、我が国においても古くから愛用者の多い機種です。


後発の1500Cは、日本では1982年に正式に発表されました。
2500Cよりさらに軽量でコンパクトなリールとして、2匹目のドジョウを狙ったエビスフィッシングが大々的なプロモーションを展開しました。


その1500Cについて、83年発行のアブクラブ34号に興味深い記事が掲載されています。


発売から1年が経過しても、2500Cと比較して知名度が今ひとつの1500C。おそらく販売が予想より思わしくなかったのでしょう。
1500Cの優位性をアピールするため、2500Cとキャスト性能を比較するテストを実施した記事です。


A〜Dの4人の釣り人が、各自7.5gと12gのキャストウエイトを用いて、それぞれ同一条件で1500Cと2500Cのキャスト飛距離を比較しています。


残念ながらCとDの方は日没のため7.5gのウエイトはテスト出来なかったようですが、AとBの方のデータを見ると、1500Cでは7.5gのウエイトのキャスト飛距離が伸びており、軽量ルアーのキャスタビリティーが高いことがわかります。
しかし12gだと逆に2500Cの方がわずかに飛距離が伸びているので、ややウエイトのあるものをキャストするなら2500Cの方が適しているような感じです。

実際に実釣で使ってみた感じでも、1500Cの方が軽いルアーをキャストしやすいと感じていましたが、こうやってはっきりとしたデータとして見せられると、1500Cの軽量ルアーキャスト時の優位性がはっきりと分かりますね。

それにしても、このシリーズの昨今の高騰ぶりは凄まじいモノがあります。来年はABU社創立100周年みたいですが、100th anniversaryモデルとして、是非復刻していただきたいものです。