本日は久しぶりのアンバサダーネタです。
今回ご紹介するのは4600CB 810300です。


810300のフットナンバーを持つこの4600CB。リムステッカーは両方ともガルシアフラッグ付きの軽量ブラックフレームタイプです。
81年型なので、一部のパーツのメッキは黄ばんだニッケルフィニッシュになっています。


ガルシアフラッグがリムステッカー両方に付いた4600CBは、普通よく見かけるのは左側に機種名、右側にProduct of Swedenだと思います。
しかし本機は初期の個体と同じように左側にProduct of Swedenのラベルが貼られている比較的珍しい個体だと思います。
もちろんステッカー類は全てオリジナルの物で
す。


エビスの販売刻印は82Dとなっています。
4600CBの1番の謎は、このアルミ製のブラックフットと通常の真鍮製クロームフットが混在することだと思います。これより若いフットナンバーを持つ個体でもクロームタイプのフットを持つ物がありますが、製造月によっては後期でもこのようなオールアルミ製のブラックフットが存在します。
ブラックフットのCBは僕の知る限り、791200 801200 810100 810300の4ロットを現在確認していますが、他にも存在する可能性があります。
また、同じフットナンバーでクロームフットとブラックフットの両方が存在するのかも大きな疑問です。


初期の4600CBは5500CAや5600CAと同じように、ハンドル側のベアリングハウジングにはパーツNo.8720のベアリングクッションが装着されています。本機にも8720が使用されており、初期型と同様の内部構造であることが分かります。


これは4600CB 791100 最初期の展開図です。


ハンドル側にはちゃんと8720が図示されています。


こちらは811201というナンバーの展開図。
ABUは81年の8月にパーツナンバーの大幅な変更を行ったようで、この展開図では全てパーツナンバーの頭に975の番号が入り、さらにパーツをセット化することで点数をかなり減らしています。
そして、これを機にリムステッカーは左右逆に貼られるようになったのではないかと思います。


右側のベアリングは975048で固定されるようになります。旧番号で言えばNo.5142のC型ワッシャーに該当します。


また、左側のベアリングハウジング内に入るワッシャーもこの時に変更されるようです。
初期型は画像のように真ん中に穴が空いたワッシャーが入ります。


画像は84年のレコード4600の物ですが、おそらく4600CBでも81年の12月以降の個体は画像のような真ん中に穴が空いていない通常のワッシャーが入るようになったのでは無いかと思います。


初期の展開図では、11957のワッシャーは穴が空いたように図示されていますね。


後期の物では穴が空いていないワッシャーが図示されています。 

初期の個体ではスプールシャフトの左端がワッシャーではなくベアリングハウジングの底部に直接接触するようになっており、ハウジングが摩耗するような不具合があったのだと思います。
後期型ではスプールシャフトが直接ワッシャーと接触するので、ワッシャーの厚みが加わる分スプールシャフトの長さも変更になったはずです。

初期の4600CBと後期の4600CBで、スプールを入れ替えるとスプールセンターが微妙にズレるのはこのせいだと思いますが、残念ながら僕は後期の4600CBを所有していないので、この辺は憶測です。

以上、あまりまとまりの無い内容になってしまいましたが、4600CB一つとってもこのように様々な発見や、新たな疑問が湧いてきたりします。
この810300が初期型の最終ロットなのか、それとも初期型の810400や810500が存在するのか?などなど、興味は尽きません。

4600CBは79年から90年頃までと、比較的長い間製造されているので、年代ごとにかなり内部構造が変更されているはずです。もしその全てを実物で比較出来れば面白いんですけど、残念ながら先立つ物がございません(笑)