前編・中編はこちら↓から。

後編でも素人判断はこのフォントでいきまっせ。

 

■さて当日・・・

 

☆下剤もとい経口腸管洗浄剤摂取

 

でっけぇやつにちっちぇ袋を混ぜて水に溶かせと。

それを7:30から摂取しろと。

 

そうすると1-2日かけて少し綺麗気味にされてきた腸からカメラの邪魔にならないレベルで便が排出・・・腸がきれいに洗浄されるわけですね。

 

 

まあ起きたら7:35だったんで。

 

そこそこ余裕を見たスケジュールだったのでこの辺はよしとします。

慌てません、39歳ですから。

ちょっとした困難は直後に起こりました。

 

このニフレック、看護婦さんの「頑張って飲んでね」とか体験記の「飲みにくい」等々から色々察した私は、前日から野菜室で2リットルほどの水をきんきんに冷やしておきました。どうせ不味いならなまぬるいやつより冷たいやつでしょう、ええそうでしょう。氷入れるなって書いてあるしね。

 

そしたらね、なっかなか溶けないでやんの!ニフレック!

なんか看護婦さんも言ってた気がするな、冷たい水だと溶けにくいよって。言ってなかったとしても40年生きてりゃこういう溶けにくい系の粉は常温の水で溶かした方がたぶんいいってなんかわかるだろうがっ。

 

飲むという苦痛を回避すべく溶けるという困難にぶち当たりました。あちらを立てればこちらが立たない、まるで人生みたいですね。下剤なのに。

 

9割8分ほど溶けたのでこれもよしとして、出来上がりがこれです。

 

ざっと一般的な箱ティッシュよりでかい。

でかいなー憂鬱だなーって考えながら写真を撮ってるんです。記録用とかそんなマメな感じではなくて本当に飲みたくないんです。現実逃避です。

 

7:49。 意外とテキパキ動いていたんですね、寝坊したくせに。

一杯目を飲んだと書いてあります。

 

うげーとかおえーを想像したでしょう?

 

ん?うまくないけどまずくもない。要は甘くないスポーツドリンクです。

遠い昔に飲んだポカリスエットよりはさっぱりしてる。そうあたしポカリよりアクエリアスが好き・・・とか考える余裕までありました。

しかも冷たい。 いける、いけるぞ。ここは嬉しい誤算でした。

 

その後10分~20分おきに飲んでますね、記録によると。

 

2杯目の後に1回目の便意。

 

基本的に腸の通りが良いわたくしですが、若気の至りの無理なダイエット(はちみつだけで3日間とか)時とバリウム摂取後には下剤というものを口にしたことがあります。

下剤と腸管洗浄剤の決定的な違いが、腹痛の有無なんですね。

 

下剤はね、少し不快な腹痛があります、どうしても。外出が怖くなる程度の。

倒置法って感覚を徐々に思い出している時にも使えるんですね。

しかしこの腸管洗浄剤、ニフレック(野球選手みたいだな)は私の腹を痛めませんでした。

 

病院までの移動も心配の種でしたが、なんだか安心です。これも嬉しい誤算、アゲイン。

 

 

ただね、4杯目くらいでいやになってきて6杯目で飲むの止めちゃってます。

この時点で9:00過ぎ。でも飲むのやめた時点で5回排便、しかも最低規定量の1.5リットルを超えてる。もうカスもない。オロナミンCみたいな形のない便になってる。ちょっと調子が悪いときの尿だ、これは。

 

よしよく頑張った、あたし。お疲れ。もう飲まなくていいよ。

 

それくらいでいいんですよ、きっと。

その後1時間ちょっとで3回ほどトイレに行きましたし、オロナミンCが出続けましたし。

 

お昼すぎにちょっと気になる状態を経験したのですが、それは後ほど触れます。

 

 

教訓:腸検査をこれからうけるみなさん。腸管洗浄剤はおいしくはないけどまずくもないですよ~。で、お腹も痛くなりませんよ~。※個人の感想です。

 

 

☆医院へ

 

もよおすこともなく無事医院へ。

 

 

見よ、この評判が評判と患者を呼んで金が落とされた結果の立派な看板を。

邪推と安心感を抱えて受付をしました。

 

で、こんなのに着替えさせられます。

 

ぺらっぺらの、エステとか一部男性諸君は風俗店とかで使う紙パンツの生地より少し強い感じの生地です。

 

あたしのくせに健康に気遣ってるんじゃないよ的な画ですね。

 

 

わかりますかしら?

お・し・りの部分にちゃんと穴が開いてます。だってここから腸カメラを挿入するんですものね、いやーん♡

 

 

 

☆エコー検査

まずは胃腸以外の内臓エコーです。

そういや予約時に、エコーだのピロリ菌検査だの医師に勧められるがまま「ええ、ええ全部やりますとも」とか言っていた気がします。

 

 

エコーの先生「はい、腎臓OK・・・・肝臓OK・・・・すい臓OK・・・・」

ぴろよ「やっぱりなにもないと安心しますね~」

エコーの先生「もちろんね、なにも見つからないのは良いことですけど、我々は異常を指摘出来る方が安心するんです。なにもないって難しいんです。

 

へ~~~~~とかなり深く納得したのですが

ぴろよ「科学の世界でも0とか存在がないことを証明することの方が難しいですもんね」

と若干とんちんかんな感動を示したため、先生は微妙な笑顔しか返してくれませんでした。

 

少し待合室で待たされます。さすが健康大国ニッポン・・・なのかな、とにかく検査を希望する人は多いですね。世田谷散歩的な雑誌を見ていたんですが、まあほんとおいしそうな食べ物ばかり載っていて「よし帰りはプリンでも買って帰るかな」とよだれを垂らさんばかりでした。

だってお腹すいてるよ、朝からなんも食べてないどころか余計なもん出してるし。

 

 

教訓:成城学園の甘いもので好きなのは風月堂のロールケーキでしたが、待合室で心を奪われたのはティンラ成城というプリン屋さんです。

 

☆カメラ前準備

 

「これただの水ですからね」

何かと話題になったゲスの極み乙女の川谷ヘアーで顔がノッポさんの男性が近づいてきつつ点滴注入開始です。心の中でゲスノッポと呼んでました。同時になんで水なんだろうと疑問で頭をいっぱいにしつつカメラ挿入への緊張感が高まります。

 

ゲスノッポ「腸管洗浄剤は2リットル全て飲み干しましたか?」

ぴろよ「いいえ、1.5リットルでやめました。便のかすも見えなくなりましたし」

 

ここまでは飲めの言いつけを守ったので自信たっぷりです。それなのに

 

ゲスノッポ「ええええ?飲みにくかったですか?ゆっくり飲めば大丈夫かと思うんですが・・・具合を悪くされましたか?」

テンポの良い詰問をうけタジタジとぴろよ「・・・・」

ゲスノッポ「ま、でもよいでしょう。はい。」

 

リズム狂う人だぜ。

 

まだ会話は続きます。

 

ぴろよ「まずいのでゆっくり飲まず一気に飲んだんですが、途中でやめましたけど

ゲスノッポ「・・・・あー・・・あのですね、ニフレックはゆっくり飲むと気分の悪さや体調不良を防げるんですよ。」

ぴろよ「ま、でもいいですよね。気分が悪くなったわけじゃなくて飲みたくなかっただけだし

ゲスノッポ「・・・・・・」

 

さらにちょっと気になったことも聞いてみました。

 

ぴろよ「便のカスが一旦なくなったと思ったら、透明の水にカスが混じったことがあったんですが・・・」

 

そうなんですよ。すっかり腸が空ですよのサインが出た後急に一度だけ、思わずゲスノッポに質問せずにはいられない状態になったんですよね。

 

ゲスノッポ「腸憩室と言ってですね、腸がボコボコしている可能性があります。そうするとそのような症状が出るんですよ。」

 

友人が憩室炎を起こしたりしているのもあって単語自体は聞いたことありました。炎症さえ起こさなければ大したことがないということも知識として持っていました。「もし私が本当に憩室だとしたら症状がないってほんとなんだな」と文字にしてみるとアホなことまで考えていました。

 

ニフレックに混ぜて飲んだガスコン散を「胃の泡を取るため」ともう一度摂取させられ少し席移動です。

 

 

ゲスノッポは一旦私の前から姿を消し、小学生の頃の友達のお母さん風の看護婦さんが現れました。

 

お母さん風「はい、これ飲んで3分(だか1分だか30秒だか記憶が曖昧です)我慢してください。喉を開く薬です。」

 

なるほど、これでカメラを通りやすくするわけか。

 

お母さん風「飲みにくいので3分(だか1分だか30秒だか)経ったらティッシュに吐いていただくか、まあ飲み込んでいただいても構いません。」

ぴろよ「この薬はなんという名前ですか?」

お母さん風「・・・ビスカスです。」

 

おわかりでしょうか。あまり覚えてないのです。やはり若干検査に対する緊張があったのでしょう。ただビスカスの響きに

 

僕らは愛の花咲かそうよ♪とKinkiKidsが私の脳みそを沖縄に飛ばし、この曲ってきっともう20代の人はわかんないんだろうなとか、渡された薬が水あめというか、そうだこれはローションだ、わーいわーいと、検査着を紙パンツだと思ったあたりからどうも思考がそっち方面だなとか・・・・

 

もうそんなことばっか考えるんです、緊張すると。

 

ま、多かれ少なかれ患者さんはみんなこんな感じでしょう。

 

呑気に書いてますが・・・ビスカスは陽気な名前と反してめっちゃくちゃまずいです。

飲み込んだんですけどね、あたし。お母さん風の意見も聞かずに。

 

で、喉が開くとか言ったので「あ」と小声で叫んでみたり名前を呼ばれたときにハッキリ目に「はい、お願いします」と言ってみたり、声がヘリウム吸った時か声帯手術した時みたいにちょっと高くなってたりしたら面白いなと思っていましたが、声帯に影響を及ぼさないカメラが通る道を少し麻痺させるような薬だったようです。

 

教訓:ゲスノッポとかお母さん風とかは立派で優秀な看護師さんです。あと気になる陽気な薬の正式名称はキシロカインビスカスです。覚えられるかーい!

 

 

☆いよいよカメラ挿入

 

ものものしいベッドに寝かされました。

水だけの点滴に少しずつ混ぜる形で麻酔だか睡眠導入剤だかが徐々に体内注入されます。

これが苦しくない検査のゆえんです。

口に変な器具をくわえさせられます。

 

 

次気が付いたときには

 

あーお尻にお尻にオシリに、オ・シ・リになんか入ってる・・・

 

決して不快ではなくそんなことを考えていました。そう胃カメラの検査はいつの間にか終わっていて腸カメラが挿入されていました。

腸カメラ経験者の友人A君(石田壱成似)曰く「腸のカーブのところで痛みを感じる以外は結構なんも感じないよ」とのことでしたが、痛みは感じないけど入ってるなとトロトロした頭で考えていました・・・・

 

そして次に気が付いた時には検査台とは違うベッドでした。

あー終わったのか、と思いながら1分ほどぼーっとしていました。

 

「気分はいかがですか。」

顔が思い出せないけど女の方の声でした。

 

ぴろよ「あれ?どれくらい寝てました?」

顔ナシ女「10分弱くらいですかね。胃カメラの時少しおえっとなってましたけど平気そうでしたね」

 

いやいやいや、オシリが!とは思ったけどえづいたの覚えてない!

と思ったのですが

 

ぴろよ「そうでしたか・・・腸は少し何か入ってるなって思いましたけど」

とおとなしめにこたえておきました。

 

そう言われてみればこのベッドにどう移動してきたのかもわかりません。

顔ナシによると自分で歩いてきたそうです。苦しくない胃腸カメラ検査、本当でした。

 

加えまして

顔ナシ「すごく綺麗に胃も腸も見えましたよ」

 

ほい!前々日の唐揚げ影響なーし!

 

教訓:どうやら極度の緊張を和らげるのはほんの少しのエロ思考。そして局所麻酔は記憶をまだらにする模様。

 

☆結果とか

 

そしてその場で結果の紙が渡されます。異常は特にない、今は麻酔が効いてるので詳細は後日、と笑顔で渡された紙には

 

慢性胃炎

腸憩室症

 

と書いてあります。この順で書いてあったのですが

 

「腸憩室か・・・ゲスノッポの言ってた通りだな。

痔か・・・なんも感じたことないのにな。これ他人に言うのちょっと恥ずかしいよな。

・・・・・・・ん?・・・・・・・慢性胃炎って大事じゃないの?」

 

と書いてある順と逆、状態の軽い順から頭に入っていた様子です。

ただ紙を渡してくれた方の様子から見ても大したことないのでしょう、多分。

しかも胃炎はストレス、食生活、ピロリ菌・・・・原因を考えたらキリがありません。というわけで、病理検査にもかけていることですし最悪ちょっとした食制限かピロリ菌退治だろうなくらいの心持ちでいます。

 

胃腸カメラに加えて、エコー、ピロリ菌検査・・・・で、多分多忙のため担当の方が頸部エコー(なんのため?)を忘れた様子でしたが諸々のお会計が18000円程度。

ポリープ切除とかが行われるとまた値段も変わってくるのでしょうが値段も想定以下、しかも多分重大な症状でもない上に無自覚の症状が見つかって逆に安心。

 

教訓:やっぱおすすめ、カメラ検査。もうバリウム飲むのはやめて毎年この検査をしよう。後あたしにストレス与えるの禁止ね!胃炎になるからね!

 

☆オマケ

医院を出てちょっとしたところに座りスープポットで持参したジャガイモのスープを飲みました。結局17:00近くになっていましたが不思議とそれほど空腹を感じませんでした。

 

検査後の注意として

 

とにかく今日は無理はしない

酒・消化の悪いもの禁止

 

とまあ想定通りのことを伝えられましたのもあり、朝から持参していたんですね。

 

 

1キロほど歩いて先述のプリンを購入。

 

おとなしく帰ろうとしたのですが

 

駅近くのここ。パン屋の2Fのハンバーガーが絶品。しかも持ち帰り不可。

私が好きなのはここのゴルゴンゾーラバーガー。

 

 

はい、食べました。スープで一旦コーティングしたから平気よね?慢性胃炎ちゃん。

 

消化しないでしょう。まあね、しょっちゅう来るところでもないし。

 

そんなこんなで結構元気だったんですよ。

 

で、18:30頃帰宅。もう飲みに行っちゃおうかなくらい考えていたんですけど、急にダルさが。

LINEで友達からの誘いを断ったり反応できていない会話を見つけたり。

 

検査疲れか麻酔があとから効いてきたのか20:00くらいから朝の5:30くらいまで熟睡でした。

 

教訓:あー楽しかった。