走れメロス
ブログネタ:この夏に観たもの、読んだものの感想 参加中走れメロスを読みました。
実は、小学校5年の時にこの本を一度読んだことがあります。
僕のじいちゃんが送ってくれたので読んでみたんですが、なんだか難しい文章だなぁという印象で、読んでもなかなか理解するのが大変でした。
というか、なんとなく、おおよそこんな話なんだろうと勝手に解釈した部分が多かったように思います。
友達の命を救う為にひたすら走り続け、結果友達を助けたメロス。なんて感動的な友情の話なんだ。
と、最初読んだ時、単純にそんなことを思いました。
だけど、今回もう一度読んでみたら
様々な疑問がわいてきました。
メロスは妹と二人暮らしで、妹はもうすぐ結婚することになっています。
結婚の準備の為にメロスは町に出掛けるのですが、
そこで、悪い王様の話を耳にします。
人を信じることが出来ない王様は暴君のような人で、平気で沢山の人を殺している。今日も六人殺された。
町の人の話を聞いて怒ったメロスは王様に抗議しに行きます。
もちろん王様は大激怒。
逆らう者を生かしておくわけがありません。
メロスは処刑されることになってしまいました。
ですが、もうすぐ妹の結婚式がある。任せられる身寄りはいない。自分が執り仕切らなければならない。式が終わったら必ずこの場に戻ってくるから、その間友達のセリヌンティウスを身代わりに置いていく。
もし自分が戻ってこなければ、そいつを殺してもよい。
とメロスは言うのです。
僕は驚きました。
友達を身代わりに置いていくなんて発想になることに。何故?何でそうなるの?
もちろん、メロスは必ず戻ってくる絶対的な自信があったからそう言ったのだと思います。
が…。
メロス…怖いよ…。僕はその時、メロスの気持ちが良く分かりませんでした。
身代わりを頼まれた友達もそれを引き受けてくれるのだから、自分の命を掛けてもいいと思えるぐらいメロスは信頼出来る、素晴らしい人間なのでしょう。
けど…。
王様は、メロスはきっと自分が助かるために、友達を裏切るだろうと思いつつも、
メロスの提案を聞き入れてくれました。
そしてメロスは妹の待つ家へ向かい、結婚式も無事済みました。
幸せを見届けた後、再び城に向かって戻り始めましたが何しろ遠い。身体も動かなくってきて、ふと良からぬことを思います。
動きたくても身体が思うように動かない…このまま城に戻るの辞めちゃおうかな…
けれど、メロスはそんな考えを振り切り、再び走り出します。
王様の仕向けた刺客に邪魔されながらもひたすら走り続け、約束の時間までに戻ることが出来ました。
王様は驚きます。
戻ってきたら自分が殺されてしまうのに…
そんなメロスの姿を見て心打たれた王様は、メロスを殺すことを止めました。
メロスは、途中友達を裏切ってしまおうかと一瞬でも考えてしまった自分を恥ずかしく思い、
セリヌンティウスにそのことを正直に話し、自分を殴ってくれ!と言います。
セリヌンティウスもまた、あいつ、戻ってこねーんじゃねぇのか??と、疑ってしまった自分を殴ってくれ!と。
またしても僕は驚きました。
人間なんだからふと悪いこと考えたり、疑ったしてしまうのはしかたのないことなんじゃないか。
思ったからってそんなことわざわざ言うことないのにと思いました。
最初にお城に乗り込んで行った時も、そんなことしたら絶対殺されることになるだろうと解っていたはずです。それなのに何で行くんだろうと思いました。
分からない…メロス…
何故なんだろうと思いながら考えてみました。
考えた結果、僕はメロスにとってきっと何よりも、正直であることと正義を貫くことが大事だったからそうしたのだろうと思いました。
友達を身代わりに差し出したのも、自分自身と友達のことを信じる強い気持ちを持っていたからこそできたことなのでしょう。
そしてその強い気持ちが王様の心も動かすことが出来たのでしょう。
走れメロス。
この本を読んでメロスとセリヌンティウスの命懸けの深い友情に感動しました。
そして人を思い合う気持ち、自分を信じる心、人を信じることの大切さを知りました。
それから自分自身についても考えさせられました。
もう一回読んでみて良かったです。