妹が入院してる病院に行った。

お見舞いついでに久しぶりに少年マガジンとサンデーを読んだ。

まだ名探偵コナンはやっていた。レイブは終わったみたいだった。

殺菌剤臭い待合室で妹を待つ。

エレベーターの扉が開いて、看護婦二人に付き添われて、ベッドに乗せられたままの老人がやってきた

口には管が繋がれて…体は痩せ細っていた。

90は超えていそうな体…。

生きている…?

彼は生きさせられている…と思った。

恐らくしばらくあの管を通さずに食事なんてしていないんだろうな…

彼は家族に愛されているだろうか?

彼は今幸せだろうか?

これから一瞬でも幸せだろうか…?

僕が彼なら…もし僕が彼で…数時間の動く体と脳と正気が与えられたなら

僕は死ぬ。躊躇うかもしれない…僕は終わった漫画を知って、そう思った。