前回のあらすじ:下半身タイツ。

 

 下半身の体が濃い少年は、青年となり、大学に通い始めました。

 

 知らない方に説明しておきますと、大学とは20歳前後のヒト型の個体が自らの意思で収監される場所で、個体の総称として「大学生」と呼ばれます。一般的な大学生は、自身がどう見られているかに重きを置いており、他との差別化を図るために奇抜な格好をします。それらは求愛行動である可能性が示唆されています。

 

 例にもれず、私もその一員で、自身がどう見られているかには敏感でした。格好こそ普通でしたが、中高生の頃より身だしなみに気を遣うようになりました。具体的には、「吊革握った時にわき見えるとダサくない?」という思いが、突然現れた私服生活によって産み落とされました。

 

 

 わき

 

 

 前回、「下半身に比べ上半身の体は薄かった」と言いましたが、あくまでも比べて薄いというだけの話。人並、もしかしたら当時の同世代より上半身も生えていたかもしれない。ひげ、わき、胸が生えており、特にわきなど、生え散らかしておりました。ある意味秘所ともいえる部分ですから、管理の行き届いていないそれを他人に見られるのは痛く恥ずかしく思いました。

 

 

 じゃあ、整えよう。

 

 おめでとう。美容への目覚めです。

 

 

 さて、を整えると言っても何をどうするのか。今でこそ脱が流行っていますが、当時はメンズ脱というものが今ほど流行っておらず、脱サロンは都会にしかありませんでした。くそ雑魚田舎民ですから、片道1時間電車に揺られて脱をする気力も、数十万の支払い能力もありませんでした。

 

 では、青年はどうしたのか。

 

 

 カットだ。

 

 

 工作用ハサミでわきをカットだ。

 

 

 姿見に映った、「きをつけ」をした裸の私。その脇から飛び出た余分なをカット。

 

 

 

 

 それがきっかけで、独特な美容に取り憑かれました。

 

 

 

 わきの次は、ほどほどに生えている胸。胸元から下がって、へそ回り。さらに下で、圧倒的なジャングルを形成している陰。その裏、尻の山。挙句の果てにはアナル周りまで。ありとあらゆるを工作用ハサミ1本でカットしていきました。

 

 自身の行動が恥ずかしいものである自覚はあったので、自室に新聞紙を敷いて切っておりました。何度切っても、毎回大量のが紙上で、床屋の床のように横たわっておりました。それほどに青年の体は濃く、異質な存在でありました。

 

 

 

 次回予告。家庭用脱器。

 

 (気が向いたら続編を書きます。)

 

 

 

 P.S.男性ホルモンが多いはずなのに、骨や筋肉が強いわけではない。