アニメ文化。

 

 近年では、アニメや漫画が一般的しており、明確な差別はなくなってきています。しかしながらそれらは、スクールカースト下位のみで楽しんでいたコンテンツが、上位にも受け入れられるようになっただけであり、オタクコンテンツを抜きにすれば、陰キャは陰キャとして現在も蔑まれているような気がします。

 

 かくいう私も、小学校高学年でライトノベルやアニメに触れてしまったせいで、現在も気が触れている1人であります。最近はアニメも見なくなり、追いかけているコンテンツもないことから、ただの異常な人間と化してしまっていますが。

 

 さて、そんな私でも、そういった人間を奇異の目で見てしまうことはあります。

 

 これは先日、ブックオフで書物を漁っていた時の話です。近所のブックオフはとても狭く、通路を挟んで文庫分とカード、ゲーム類が向かい合っています。そのため、どうあがいても、そういったコンテンツの近くに行かざるを得ない店舗となっております。そういうコンテンツ、特にカードゲームの場所には、香ばしいオタクが集まる傾向にあります。あくまで傾向ですよ?その日も、文庫本を見ていると、カードに群がるオタクが3人。私もそちら側の人間であることを自覚しているので、相当な体臭を放出していなければあまり気にはならないのですが……

 

 陰キャの特性として、「他人の会話を耳をそばだてて聴く」というものがあり、私にも当てはまります。それがたとえオタクだとしても、聞こえてくるものは聴く……

 

 ???

 

 何語?

 

 早口で知らない言葉が発せられています。

 

 もちろん日本語以外の言語である線も考えましたが、イントネーションが異国のそれではないのです。日本語のイントネーションで話されているのに聞き取れない現状に、多少なりとも畏怖を感じました。大人になると鬼や幽霊のような分かりやすい怖さではなく、カルト的文化や異常なほどの信仰心などに感じる、理解できる不可解に近いのだと思います。

 

 汚物として忌み嫌うわけではなく、畏怖の対象として近づきたくない。

 

 「オタク君きもーい」ではなく、「オタク君、怖いぞ……」。

 

 少なくとも私の中には、そういった思いが芽生えました。

 

 

 

 これで気を付けなければいけないのは、私もその対象になりうるということです。友達0人の私が群れることはないのですが、言動が理解できないのは同じです。何を考えているのかわからない仏頂面で公共の場に立っているのですから、そりゃあ怖いでしょうね。先ほどの理論で言えば、額に青筋を立てていたほうがまだましかもしれないですね。

 

 常に眼を飛ばし、髪を天に突き立て、いやに足音を立てながら街を闊歩する。皮膚は真っ赤に染まり、頭からは蒸気を発し、やがて体に「5」という数字が浮かび上がり、脱線。敗因は背後を取らせてしまったことですね。

 

 誰がわかるんや。