前編の要約:。人生初のオナホを購入。
熱帯夜の道をとぼとぼ歩き、帰宅。時刻は11時30分を過ぎていた。からからに渇いた喉にカルピスソーダを流し込みながら、オナホのパッケージを改めて観察する。
「もしもヤンキーが超純情乙女の処女だったら」
腰にかかるほど長い、金髪のロングヘアー。頭頂部はプリンになっている。気の強そうなつり目と愛嬌のある八重歯。右耳しか見えていないが、ピアスは1つ。ヤンキーらしい赤のスカジャンの下には、白のクロップド丈Tシャツとホットパンツのへそ出しコーデ。あまり気にしていなかったが、おっぱいが相当でかい。そんな女の子が耳まで真っ赤にしながら、初めてである旨の台詞を言っている。とても愛おしく感じた。
そうしているうちに、身体のほとぼりが冷め落ち着いてきた。売り場ではとても正常な判断ができる状態になかったため、パッケージの表面しか見ていなかったのだが、左右や背面に説明が書いてある事に今更気づいた。全長:145mm、全幅:50mm、内部長:123mm、重量183g。ふーむ、オナホ童貞には基準がわからぬ。いや、下にマトリクス表のようなものがあるではないか。おそらく、縦軸が穴のキツさ(大きさ)、横軸が刺激の強さだと思われるが、この商品は──
──キツいの上限越えた場所に点がある。
図の真ん中にスタンダードの場所があるあたり、この商品はオナホ童貞が使っていいやつではない。あと「特徴:やんちゃなあの娘のツンデレ処女構造」とは何だ。これを書いてる今でも理解ができない。(サイトに行ったが、そういうものらしい)
シャワーで汗を流し、布団に仰向けに寝そべる。これが10余年変わらぬ態勢である。pixivにログイン。こちらも10余年お世話になっているサイトである。フォローしている絵師さんの新着を見ながら気分を高揚させていく。淫らな曲線を見ているうちに、ゆっくりと高まるY座標。念のためコンドームを装着し、こちらの準備は完了だ。
箱から取り出した柔らかなピンクを握り、初めて愚息と対面させる。武者震いを続ける息子は、すでに頂点を振り切っていた。同封のローションを穴に流し込めば、すべての準備が完了した。いざ、挿入──
──オ゛ぉッ☆
刹那。今まで感じたことのない快感が全身を支配する。キツキツでトロトロな処女ヤンキーが赤褐色の頭部を執拗に攻め立て、何も考えられないほど、苦しく、切なく、心地よい。入れただけなのに、動かしていないのに、すでに息は荒く、酸素を求めて口呼吸になっていた。これがオナホ童貞卒業の瞬間である。
そんな衝撃が走っているものの、オナホにはまだ亀頭が入っただけであった。ゆっくりと奥に差し込むも、絞まりの良い穴であるためか奥まで進めない。それどころか息子をより強く責め立て、仰向けでなければ立っているのも難しいほどの痺れが神経に微笑みかける。さながら同人誌の受け役のように、頭がおかしくなる感覚がわかる。頭がバカになる。
ようやくすっぽり納め、上下に動かす頃にはグジュグジュだった。快感で全身の神経が、血が、破裂させようと一点に集中する。膨張した肉棒は余計に締め付けられ、刺激が増す。ゆえにまた集まってくる。破滅の循環を繰り返した人体は、全てが溶け体外へ流れ出ている気さえあった。そして事件は起きる。限界を迎えた肉槍は、己の使命を果たさずに軟化してしまった。オナホ中折れである。
その後、なんだかんだで再勃起、射精を済ませた私の体は、今度は疲弊が支配していた。帰省後の新幹線移動、熱帯夜の散歩、異常な快感の射精を行った肉体にはもう何も残っていなかった。ヌルヌルにコーティングされた陰部をシャワーで洗い流すと、過度の過酷を経た痛みがじんわりと包み込む。一緒にシャワーを浴びている処女ヤンキーを見ながら、中折れこそしたものの、童貞を卒業した実感を噛みしめる。彼女も丁寧に洗い、これにてオナホ童貞卒業式の閉幕となった。
後日談:オナホがなかなか乾かないです。