1年ぶりの帰省を終え都内の1Kに戻る私の中には、熱がすっかり戻っていた。というのも、最近はどうも調子が上がらず何をするにも億劫で、腰が重い毎日を過ごしていたこともあって、ちょうど良い機会だと、畿内の辺境にある実家に帰省していたのだ。流石は辺境といったところだろうか、どこを見ても山・川・田畑。アースカラーを省を終え都内の1Kに戻る私の中には、熱がすっかり戻っていた。というのも、最近はどうも調子が上がらず何をするにも億劫で、腰が重い毎日を過ごしていたこともあって、ちょうど良い機会だと、畿内の辺境にある実家に帰省していたのだ。流石は辺境といったところだろうか、どこを見ても山・川・田畑。アースカラーを目に入れない方が難しいほどの自然が湧き飽きていた。そこで1週間、スローライフを満喫した私の中には熱が戻り、活気に満ちていた。私の人生なのだから、私の好きなようにするべきだ。と心臓が鳴いていたのが、帰宅直後のことだった。
さて、この語り手こと私には、それなりに性欲がある。早くは、小学校高学年に精通をし、それから10余年日々真摯に愚息と向き合ってきた。しかしながら、恋人は専ら右手だった。ゴムやペペに手を出したのもここ数年のことであるように、一途に右手を思ってきた。帰省後の熱に冒されたこの者は、生を受けてもう四半世紀になる男にそういった経験がないことが恥ずかしく思えてきたのだ。人前で下々しい話をする機会は全くないものの、そういった考えに至った。そうと決まれば、直ぐに実行するのも男の性である。つくづく、男というのは愚かな生き物であると、毎度毎度事後に感じるのである。
時刻は夜11時、ドンキのラブグッズコーナーに不審な男が現れた。男は、祖父母からお土産代だと渡された新一万円札を握りしめて、険しい顔でオナホを眺めていた。そうこの男は、事前情報など一切仕入れずに勢いだけでここに来たため、オナホについて何も知らないのである。2次創作のエッチな同人誌やpixivを毎日見るタイプのエロオタクにもかかわらず、オナホについて何も知らないのである。むしろ女性経験はあるのだが、オナホについてなn──
ラブグッズコーナーで数々のオナホを10分眺めた。吟味というには甚だ無知であるため、眺めることしかできなかったのだ。とはいえ、ここまで来たのだからオナホの1つぐらい持ち帰って試してみようと商品棚に並んだ女の子の絵を見るも、好みの絵柄はない。外見でキャラを好きになることが少なかったから、正直に言うと見た目は興奮材料にはならない。何故だか悔しい思いになった。中学高校でバカやっていた同士のT君ならどうするだろうか。彼はすでにオナホ童貞を捨てているのだろうか。ああT君元気かな。また性癖猥談でもしたいな──
──その時ふと、ある商品が目に入った。
「もしもヤンキーが超純情乙女の処女だったら」
金髪で気の強そうな女の子がそこにいた。
T君が好きそうな娘だ。そうだ。これにしよう。
正直、自分の好みではないが、パッケージの女の子で選ぶことのできない私にとっては、もはや些細なことであった。旧友の癖を信じ、この娘をお迎えする。ありがとうT君。とても迷惑だと思うけど今度連絡するね。
(気が向いたら後編を書く)