アルバイトを選択する理由 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングスは、人出不足により全国250店舗が一時休業や短縮営業に追い込まれました。



衣料品店のユニクロは、国内のユニクロ店舗で勤務しているパート・アルバイト約3万人の半数以上に当たる1万6,000人を正社員化する方針を打ち出しました。



転職サイトを運営しているエン・ジャパン社の調査によると、今後就きたい雇用形態は「正社員」と答えた方は、87%でした。



アルバイト求人サイト「an」を運営しているインテリジェンス社が調査したアルバイト・パートを希望する方の選択理由は、以下の通りです。

【アルバイト・パートの選択理由】 第1位:給与が高いこと 第2位:時間の融通がきくこと 第3位:勤務地が自宅から近いこと 第4位:仕事内容に興味が持てること 第5位:仕事の内容が自分に合っていること



アルバイト求人サイト「fromAnavi」を運営してる、リクルート社が調査した大学生がアルバイトをする理由は、以下の通りです。

【大学生がアルバイトをする理由】 第1位:生活費や学費を稼ぐため 第2位:普段の小遣いを稼ぐため 第3位:旅行の費用を稼ぐため 第4位:視野を広げるため 第5位:将来就きたい仕事にそなえて経験を積むため



上記結果を見ると、アルバイト・パートという雇用形態でも、時給だけなく仕事内容が自身のキャリア形成に役立つかどうかも重要な要素となっていることが分かります。



「すき家」では、深夜時給1500円でも人が集まらない店舗があるそうです。



今後少子高齢化が進む環境の中では、たとえアルバイトとして採用する場合でも、やりがいや何かしらの魅力を含めた働き方を用意する必要があるでしょう。



新卒時の面接で、アルバイト経験を自分の自己PRとして話す方がいます。



私が新卒時の就職活動でアルバイト経験でアピールした点は、以下の通りです。 

【私が大学時代にアピールした点】 ・学校、部活、アルバイトを優先順位をきちんとつけながら大学生活を過ごした ・パブで働いていた時の客引き人数が、ぶっちぎりで1位だった



新卒採用では、学生が思っているほどアルバイトの業務経験そのものが評価される割合はそこまで大きくありません。人柄や学力などのポテンシャルをより重視して採用を行っています。



中途採用においては、たとえアルバイトでも業務内容やスキルを重視して採用する企業もありますが、アルバイトというだけで書類選考の段階で不採用とする企業もあります。



私は学生時代、飲食業界に興味があったので、居酒屋、定食屋、パブなど様々な店舗でアルバイトとして働きました。



私の家の近くには、牛丼店がアルバイトの募集をしておりましたが、仕事内容が単純に思え、またそこで働くことにダサいと思ったので応募はしませんでした。



喫茶店で働くことはオシャレだと思っていましたが、自分には合わなそうだなと思って選択しませんでした。今思うと少し矛盾している気がします。



様々な外食産業でアルバイトとして働き、そこで働く社員の方の労働環境を知り仕事内容を体験した結果、私は外食産業への就職をやめました。



学生時代のアルバイトは、自身のやりたい事を体験できる雇用形態です。また、アルバイトは生活の上で一番融通がきく雇用形態でもあります。



人は、直接体験して初めてやるやらないの判断ができるものです。



自身の将来と仕事と生活の優先度を理解し、最適な雇用形態の選択をしましょう。

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福井祐平