国会議員の年収 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


今月7日、みんなの党代表の渡辺喜美さんが代表を辞任しました。



渡辺喜美さんは、DHC通販系商品会社の吉田嘉明会長から合わせて8億円を借り入れていましたが、衆院に提出した2012年12月時点の資産報告書には、借入金は2億5千万円と記載されており、食い違いが発生しておりました。



日本の法律では、たとえ個人宛の借入金であっても選挙資金として使用した場合は、政治資金収支報告書に記載をしなければならず、政治資金規正法違反に当たる可能性があります。



8億円の資金の使い道について、渡辺喜美さんは「2億5千万円は党に貸し付けた」とし、残りの5億5千万円を4月7日に返却したと述べています。



国会議員の年収ですが、議長の月給が217万円、副議長が158万4千円、議員129万4千円になります。



またこれとは別に、期末手当が635万円、文書通信交通滞在費として月額100万円が支給されます。



さらに、立法調査研究活動を行う必要経費という名目で、月額65万円が支給されます。



上記金額を全て合計すると、4,167万8千円になります。

【国会議員の年収内訳】 月給分:15,528,000円(議員の場合 129万4千円×12ヶ月) 期末手当:6,350,000円 文書通信交通滞在費:12,000,000円(100万円×12ヶ月) 立法事務費:7,800,000円(65万円×12ヶ月) 合計:41,678,000円



渡辺喜美さんは衆議院議員ですが、衆議院議員の任期は4年になります。



衆議院を4年満期務めた場合、1億6,671万2千円が支給されます。



一回の選挙で8億円も借り入れた場合、議員の給料では到底返すことができない金額になります。



2012年にアメリカで行われた大統領選挙では、投票日までに行われた選挙活動費用が約4820億円でした。



オバマ大統領、ロムニー候補の両者が当日までに費やした金額は、約2090億円だそうです。(責任ある政治センター発表より)



衆議院選挙ほどの大規模な選挙活動で、ましてや政党を立ち上げるということは相当にお金がかかることなのでしょう。



ちなみに2012年に無所属で初当選したのは、阿部寿一さんただ1人です。



阿部寿一さんは、東京大学を卒業後、建設省(現国土交通省)に入省。1999年に建設省を退官し、同年より酒田市の市長として4期連続と当選されています。



選挙があると、印刷会社や封筒会社、看板会社は選挙特需として売上が伸びます。



国会議員を目指すには、資金力も重要な要素になるでしょう。

今日の記事が少しでも参考になりましたら、人気ブログランキングの応援クリックをお願いできると幸いです。



福井祐平