先週の土曜日と日曜日に、友人の結婚式に参加するため地元の香川県に帰省しました。
結婚式場まで送迎バスで行きましたが、会社のオフィスはなく、飲食店がほとんでした。
友人の話では、香川県には仕事がないと言っていました。
転職サイトで香川県の求人を見ると、飲食、流通、販売、営業、広告、社会インフラ系の仕事がほとんどで、生産、製造系職種は少ないです。
転職サイト「DODA」に掲載されている業種別障害年収によると、メーカーの生涯平均年収は2億2,469千万円です。サービス業の障害平均年収は1億8,834万円、小売/外食業の平均年収は1億7,532万円です。メーカーとサービス業で4,937万円の差があります。
日本では、明治以降から中央集積政策で、都市部への一極集中が進行し、首都偏重の発展が続きました。
1960年代以降、高度経済成長期の急速な工業化に伴って、農村から都会への労働人口が異動しました。
その後、第二次産業中心からサービス業など第三次産業中心へと以降していきます。
中央政府が景気対策として実施した公共事業により地域産業の中央依存が強まることで、地域の自立性が失われていきました。
香川県庁が10月に発表した、8月の労働統計調査の結果は以下の通りです。
【香川県の労働統計調査】
<常用労働者5人以上29人以下>
賃金:1人平均265,669円(前年同月比1.3%減)
労働時間:1人平均149.7時間(前年同月比1.4%減)
雇用者数:341,720人(前年同月比0.5%減)
<常用労働者30人以上>
賃金:1人平均271,748円(前年同月比2.9%減)
労働時間:1人平均150.8時間(前年同月比0.3%減)
雇用者数:194,283人(前年同月比0.0%減)
香川県では、社員29人以下の会社で働く人の割合が63.7%になります。
香川県では、看護師などの医療系職種や公務員など社会インフラ系職種の人気が高いです。しかし、人口減少地域での社会インフラ系職種でも給料は上がらず、決して安定しているとは言い切れないでしょう。
日本国全体で見ても、人口は減少しており、公務員給与の削減が行われています。
機械化された製造業は、工場が人件費の安い地域に移転しています。工場長などは、海外地域で求人がありますが、製造系職種の人は、国を跨いで転職する時代になるでしょう。
香川大学では、「希少糖」の開発が行われています。
希少糖とは、砂糖の7割程度の甘味がありながら、カロリーはほぼゼロで、「食後の血糖値上昇を緩やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」といった研究結果が報告されている糖です。
希少糖がテレビで取り上げられてから何ヶ月も予約待ちで、希少糖を使用した食品の売上は急拡大しております。
地域の発展には、「開発者」、「生産者」を増やす必要があるかもしれません。