各国の定年事情 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。

最近、日本ではなく海外で働くことを希望されている方が増えてきた印象をうけます。



国内の半導体メーカーから韓国現地の大手電機メーカーへの転職を希望される方もいます。



韓国の定年は、60歳となっております。現在の日本の定年及び年金受給資格は、65歳からとなっておりますので、日本に帰国後、60歳から転職活動を行いあと5年働かないといけない可能性があります。



イギリスの定年は、現在65歳です。イギリスの年金受給開始時期は、2010年に65歳に引き上げられ、2026年から67歳からの支給となることが決定しています。



ベトナムでは、男性の定年は60歳、女性の定年は55歳です。また危険な仕事、重労働に従事していた方は、法律で定められて年齢より5年早く定年退職することが可能です。さらに、健康障害の方は、さらに5年早く定年退職する方もいます。



ベトナムでは、定年年齢より早期に退職した人は全体の60%になります。



アメリカでは、定年退職がなくまた再就職支援もありません。アメリカの履歴書には、年齢を記載する欄もなく、自分が働きたい時まで働ける「自由な国」となっております。



日本では、定年退職後の再雇用制度を導入している企業も徐々に増えてきました。



海外勤務を希望される方は、就業先国の定年と年金制度を理解して定年後のキャリアについても考えておいたほうがよいでしょう。