島田紳助さんが、吉本興業が運営している芸人養成所NSCで講義したときの動画をご紹介します。この動画の中で「心で記憶する」ことの大切さを語っています。
【心で記憶する動画】
この講義中、島田紳助さんは受講生にメモをとることを禁止します。
講義の中で島田紳助さんは、「高校のときに覚えた数学の公式とか覚えてへんやろ。あの時一瞬おぼえたやろ。脳でおぼえたやろ、頭で。頭で覚えたから忘れたやろ。」
「でも高校の時、ツレと喋ったことは忘れてへんやろ。あの時あいつこう言いよったとか。女にフラれたときとか。・・・なんで語れるのか。それは心で記憶したから。心で記憶したものは絶対忘れない。」と語っています。
私も仕事、友人、知人を含めると年間で500名以上の方の就職相談をしています。
おそらくどのキャリアコンサルタントの方も、メモを取りながら面談をしています。
転職の相談を受ける際、希望年収、入社までのかかる期間、転勤が可能かどうか、現在の勤務先、残業可能時間数、希望雇用形態、平日日中に面接にいけるかどうかなど確認しておかなければいけないことがたくさんあります。
正直、求職者の全ての条件を覚えることは無理なので、私も必ずメモをとって記録するようにしています。
私は、相談に来た方の一番その人が感じている悩み、優先度合いが一番高い条件しか覚えられません。おそらく面接官も同じで、その人が一番伝えたいところしか覚えていない可能性があります。
島田紳助さんは、「心で記憶するためには、感情の起伏が激しくないといけない。」と語っています。
転職の相談に来る方の中には、悩む気持ちが強すぎて泣いてしまう方がいます。感情の共感は、信頼関係を構築するのに大切なことです。
しかし、感情を全て受けきってしまうと、自身の精神が持ちません。
私は、学生時代に格闘技を経験したおかげか、ストレス耐性は人よりかなり強いほうだと思っています。それでも、家に帰ると疲れがどっと来て倒れこむように寝る時があります。
求職者の想いを全てを受け切るのは大変難しいことです。
話す内容によって、メモをとるなど聞き方を選択するほうが良いかもしれません。