組織における女性の必要性について | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。

現在、財団法人日本相撲協会は、公益財団法人認定を申請中です。



公益財団法人とは、公益を目的とする事業を行う法人です。公益とは、社会一般のためになるこ公共の利益のことをいいます。



日本相撲協会は、新法人で大きな権限を持つ評議員の候補に、元副文部科学相の池坊保子さんを選出方向で進めています。



近年の相撲協会は、賭博事件や八百長事件など、さまざまな問題が浮き彫りに出てきていました。




池坊保子さんは、2009年の漢字検定協会幹部の法人利益の私的利用事件が起きたあと、協会の理事長に就任した方です。



テレビで行っている相撲の興行では、女性が土俵に上がることを禁止していますが、やはり伝統と組織運営は異なるということでしょう。



アメリカの調査会社の結果では、2001年~2004年の間にフォーチュン500に掲載された企業を役員会における女性比率の高い順に第1~第4四分位グループに分け、各社の業績の平均値を分析した結果、最も女性比率が高かった第1のグループの自己資本利益率は、最も女性比率の低かった第4のグループの値よりも53%高かったそうです。



大手人材派遣会社のテンプスタッフは創業から16年間、派遣スタッフも自社の社員も全て女性で運営していました。



テンプスタッフは、全国展開していく中で売上が伸び悩んでいた時、創業来の気心の知れた女性店長をバックオフィスに移し、最前線の店長に若手男性社員を抜擢し売り上げを拡大させ、東証一部上場を果たしました。



女性の社会進出は以前からも言われており、安倍総理も女性100%就業を目指して、保育園の整備などを進めています。



職業や職場には、性別の適性はあります。私は、男性のキャビンアテンダントを見たことがありませんし、寿司屋で女性の寿司職人を見たことがありません。職場の適性があるのでしょう。



男性は攻めに強く、女性は守りに強い。男性は理論でコミュニケーションを図り物事を決めるが、女性は感性でコミュニケーションを図り意思決定すると言われています。



私の元にくる女性の方の中にも、職場が男性ばかりで女性への配慮がなかったり、役職につける環境ではない理由でキャリアアップの見込みがない理由で転職を希望される方がいます。



職場の男女比率は、人材会社を通して確認することができます。企業に直接応募している場合でも、面接時に質問しても選考に影響はでないので聞いてみるのもよいでしょう。求人サイトのページの写真でも、女性社員がいるかどうか少なからず確認することができます。



私は、相撲が大好きなので相撲協会も今後も公益性を順守しながら興行を行って頂きたいと思います。