9月28日、現在9歳の中井卓大くんが、日本人で初めてレアル・マドリードの育成機関(カンテラ)と契約しました。
中井卓大くんは、スペインに移住し10月12日から始まる公式リーグ戦に参加する予定です。
レアル・マドリードは、FIFA(国際サッカー連盟)に「20世紀最高のクラブ」と認められており、経済誌「フォーブス」による資産価値は33億ドルと算出されている世界一の資産価値があるサッカークラブです。
レアル・マドリードのカンテラ出身のサッカー選手には、ジダン、カシージャス、ファン・マタ、アルバロ・ネグレド、ロベルト・ソルダードなどがいます。
しかし、レアル・マドリードはカンテラで育てた選手を重要視しない傾向があります。
現在、カンテラ出身のレギュラーは、ゴールキーパーのカシージャスただ1人です。
カンテラ出身のアルバロ・アルベロアは、「カンテラ選手のうち、トップチームに上がれるのは数人だけ。でも、上がったところでレギュラーポジションはまず与えられない」と語っています。
2008年12月、カンテラの総責任者ミチェルが「優秀なカンテラ選手を起用せず、他から選手を買うことしか考えていない」として、辞任しています。
スペインの法律では、「18歳未満の選手とはプロ契約を結ぶことが出来ない」という法律があり、他国のクラブが選手を引き抜いてしまうことも度々発生しています。
レアル・マドリードのカンテラ出身者が他のチームに移籍後、代表レベルまで成長した選手は数多くいます。
中井卓大くんは、わずか9歳でプロサッカー選手を目指してスペインに移る決断をしたことと、また両親の理解を得られたことは勇気ある決断だったとも思います。
ミクシィ社長の朝倉祐介さんは、中学を卒業後、競馬の騎手を目指し単身オーストラリアの競馬養成学校に入学しています。両親に反対されたそうですが、「若いほうがすぐに方針転換できる」と説得したそうです。
日本のJリーグで最年少出場者は森本貴幸 さんで、15歳10ヶ月10日の時に出場し、15歳11ヶ月28日に初得点を挙げています。
7年後の東京オリンピックでは、中井卓大くん代表選手として活躍しているかもしれません。
今後の活躍に注目です。