人財に学ぶ 香川照之 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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昨日、TBSドラマ「半沢直樹」の最終回を見ましたが、香川照之さん演じる大和田常務が最後に土下座するシーンは、悪の雅城が崩れるようで見入ってしまいました。



本日は、香川照之さんについてご紹介します。



香川照之(1965~)さんは、歌舞伎役者の二代目市川猿翁と元宝塚歌劇団雪組主演娘役で女優の浜木綿子さんの元に生まれます。



香川照之さんは、父である市川猿翁さんが香川さんが1歳の時に家を出て3歳の時に離婚したため、歌舞伎の家に生まれながら、歌舞伎とは無縁の生活を送ります。



香川照之さんは、東京大学文学部社会心理学科を卒業後、役者の道を進みます。



その後、映画「剱岳点の記」で日本アカデミー賞を受賞するなど、俳優として活躍します。



香川照之さんは、父市川猿翁さんに対して「本当は心に温かいものがある人がないふりをしているのか。どっちなんだろう」とずっと疑問に思っていたそうです。



香川照之さんは、2011年9月27日、九代目市川中車を襲名して歌舞伎俳優に進出することを発表しました。



歌舞伎の世界に進出したきっかけに、父との和解と、自分の息子長男である政明の誕生があったそうです。



歌舞伎の世界に進出した理由をNHKの番組内で、「歌舞伎をやっていないといことの負い目というか、子供に申し訳ないと思った。『お父さんなんでやってないの?』と言われてね、『じいちゃんとばあちゃんが別れたからだよ』って人のせいにはできないよ。その負い目をちゃんとしてあげるというか。そう思うようになったというのがターニングポイントだったのかもしれないよね。」と語っています。



香川照之さんは、父の仕事姿を見て、また決別していた父への想い、長男への想いが、45歳にして初めて歌舞伎の世界に入ることを決意するきっかけになったのだと思います。



歌舞伎の世界は、その家系に生まれた人でしかなれない職種の一つです。その分、自我に目覚めたときの葛藤は計り知れないものがあると思います。しかし反抗や葛藤も凌駕するほどの歴史と伝統と父の姿に魅了される日がくるのかもしれません。



私も朝早くから夜遅くまで働く父の仕事姿に、今思うと感謝します。



香川照之さんと父市川猿翁さんのドキュメンタリー番組「父と子」の動画をご紹介します。


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福井祐平