
女子プロテニスプレーヤーのマルチナ・ヒンギス(1980~)さんが、7月29日にカリフォルニアで行われる大会からダブルスで現役復帰することになりました。
マルチナ・ヒンギスさんは、チェコスロバキア(現スロバキア)で生まれます。当時チェコスロバキアの代表選手だった母親に2歳からテニスを習いはじめます。
マルチナ・ヒンギスさんは、16歳の時に達成した4大大会初制覇、世界ランキング1位を達成します。また1998年に女子ダブルスの年間グランドスラムを達成したこともあり、シングルス・ダブルスともに世界ランキング1位になった数少ない選手のひとりです。そして、2013年3月4日国際テニス殿堂入りを果たします。
しかしながら、マルチナ・ヒンギスさんは早期に活躍してしまったせいか、徐々にテニスへの情熱を失っていきます。この頃から、ビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹などのパワーテニスに押され、1999年の全豪オープンを最後に4大大会のシングルスで優勝することができなくなってしまいました。
そして、2002年10月に行われた大会で2回戦敗退したのを最後にツアーから離れ、2003年に現役を引退します。
現役引退後は、テニスの復興活動を続けていましたが、2005年11月に次年度から現役復帰を表明します。
現役復帰してから5ヵ月後のイタリア国際選手権で復活優勝を果たします。年末のWTAツアー選手権にも6年ぶりの出場を果たし、世界ランキング7位の位置で2006年のシーズンを終えます。
しかし2007年11月1日、マルチナ・ヒンギスさんは、ウィンブルドン3回戦敗退後の検査で、薬物のコカインに陽性反応を示したことを明らかにしました。マルチナ・ヒンギスさんは、薬物使用を否定しましたが、再び情熱の喪失を理由に2度目の現役引退を表明しました。
マルチナ・ヒンギスさんは、現役を引退後も毎年夏に全米各地で行われているプロテニスリーグの「ワールド・チーム・テニス(WTT)」に参加していました。
マルチナ・ヒンギスさんは、現役復帰することについて、「サザン・カリフォルニア・オープンで、また本格的な競技の場へ帰って来れる事をとても楽しみにしています。1997年にシングルスとダブルスで優勝して、その後の1999年にまたシングルスで優勝を飾った事を覚えています。」
「この大会は、大好きな大会の1つでした。WTTの初戦を終えて、肉体的にもとても充実していると感じています。競技への情熱はまだありますし、コートにも立ちたいと思ってもいます。この大会は再びコートに立つには、最高の大会だと感じています。」と言っています。
同じく女子プロテニスプレーヤーのクルム伊達公子さんは、当時25歳のときに現役を引退し、37歳の時に現役復帰して今も活躍されています。
クルム伊達公子さんの現役復帰理由について、「引退前は世界のトップを夢みて走り続けていました。今も基本的なスタンスは昔と変わらないんですけど、とはいえトップ10を目指しているわけではありません。一度テニスを離れたことで、テニスの魅力を私自身が再認識したんです。」
「日本中でテニスの競技人口は多いけれど、ポピュラーなスポーツになり切れていない。だから今は『テニスという競技の魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたい』という気持ちでテニスを続けています。」と言っています。
マルチナ・ヒンギスさんは、「あなたの強みは何か」と質問されたとき、「勝ちたいと思う意思。これが私の強みです。」と言っています。
私も学生のころの就職活動では、仕事に対する情熱をアピールしていました。転職では、情熱よりも経験や雇用条件が重視されるように感じます。マルチナ・ヒンギスさんのようにいつまでも情熱を持っていれば、面接時の印象もよくなり、仕事でも活躍できるかもしれません。
今後も、マルチナ・ヒンギスさんの活躍に注目です。
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福井祐平