現在、15~35歳までの若者への就労支援のニーズが高まっています。
経済環境の急激な変化で、倒産、リストラ、内定取り消しなどの理由で、若者に対する正規雇用も減少しました。15~34歳までの非正規労働者は、524万人で全体の約28.6%を占めています。(総務省労働力調査平成24年7月発表より)
また、15~35歳までの完全失業者数は、約94万人で前年同月比で見ると約15万人減少しているものの、完全失業者数全体の260万人から占める割合は、約35%になります。(総務省労働力調査平成24年11月発表より)
厚生労働省発表の、大学卒業予定者の就職内定状況調査結果では、大学生の就職希望者40万6千人に対して、内定者数は 32万7千人(内定率80.5%)になり、約7万9千人の学生が就職できておりません。
そんな中、大学側も1年次から就職ガイダンスを行うようになりました。また、「キャリア」と名のつく学部がある大学も増えてきました。
<キャリアと名のつく学部がある大学>
京都外国語短期大学 キャリア英語科
関西外国語大学 英語キャリア学部英語キャリア学科
苫小牧駒澤大学 国際文化学部キャリア創造学科
法政大学 キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科
明治学院大学 国際学部国際キャリア学科
聖泉大学 人間学部人間キャリア創造学科
京都光華女子大学 キャリア形成学部キャリア形成学科
近畿大学 経営学部キャリア・マネジメント学科
四天王寺大学 人文社会学部国際キャリア学科
桃山学院大学 経済学部中国ビジネスキャリアコース
神戸海星女子学院大学 現代人間学部英語キャリア学科
九州ルーテル学院大学 人文学部人文学科キャリア・イングリッシュ専攻
政府は、今年度補正予算案に「若者・子育て支援」として2,200億円を盛り込みました。「若者・子育て支援」とは、失業中や非正社員の経験がない若者を雇って職業訓練した企業に、1人あたり月15万円を最長2年間支給する仕組みになります。また、保育士を増やすため、1人あたり160万円分の学費を貸し付ける制度もつくります。対象年齢は、35歳までになります。
少子化が進む日本では、ひとり一人の人財が大変貴重な社会になっていきます。若い人財を育成するために、早い段階から生き方を考える機会を与えることが重要になってきています。
私も中学校、高校と学校の行事で職場体験学習を行いました。中学校では、お米の卸業者で仕分けのお手伝いをし、高校では会計事務所で所長のかばん持ちをそれぞれ3日間経験しました。
大学時代は、「食」に興味があったので飲食店のアルバイトをいくつか経験しました。結果、飲食業界ではなく、人材業界への就職を選択しました。学生時代に、早い段階からキャリアについて考える機会があったことは大変良かったと思います。
これからもキャリアを考えていく上で、過去に戻ることはできません。国の制度も利用しながら、自分の将来を今から真剣に考えて選択していくとよいでしょう。
福井祐平
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