【論文紹介】『コラム:脂鰭(あぶらびれ)の役割 -ある研究論文の紹介-』から | ウッカリカサゴのブログ

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日本産魚類の仔稚魚のスケッチや標本写真、分類・同定等に関する文献情報、
趣味の沖釣り・油画などについての雑録です。

2008年5月 さけます研究部資源研究室 斎藤寿彦
https://www.fra.go.jp/shigen/salmon/column.html

Reimchen, T. E. and Temple, N. F. (2004) Hydrodynamic and phylogenetic aspects of the adipose fin in fishes. Canadian Journal of Zoology, 82, pp.910-916.
https://web.uvic.ca/~reimlab/adipose.pdf

以下、一部転載
『本論文は、サケ目魚類のスチールヘッド幼魚を使って、脂鰭に尾鰭の振幅をコントロールする機能的な役割があるらしいことを明らかにした。
さらに、実験で得られた知見を、脂鰭を持った他の分類群の魚類にまで拡張し、体の形状と脂鰭の流体力学的な働きについて考察した。
これらの検討から、脂鰭にはちゃんとした役割があるゆえに、こうして様々な分類群の魚類に存続しているのだろうと著者らは考察している。』