マダイの鳴門骨(瘤)の形成原因に係わるヒントが(追記あり) | ウッカリカサゴのブログ

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日本産魚類の仔稚魚のスケッチや標本写真、分類・同定等に関する文献情報、
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2日前に千葉県外房で釣った全長25cmのマダイ。


干物にしようと開きにしたら、いわゆる「鳴門骨」になることが多い第6血管棘(とその前後棘)が赤く充血していて、「鳴門骨」の形成途中の状態にあると推察される。

この瘤は「骨化過剰」というものであるが、「鳴門骨」の形成原因として骨折とされている説明、解釈が多くみられるものの、この写真に瘤の形成機構を解明する際の手掛かり、ヒントがありそうな気がする。

半日干したもの。黒褐色の血管も瘤の形成に関与しているようにみえる(血液により骨化成分が運ばれるのだから当然か)。


上の個体とほぼ同サイズで、血管棘が充血している個体。

 


若干小型で、血管棘がまったく充血していない個体。


●マダイの鳴門骨は良性の骨腫か?
2022年04月30日
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12740176654.html

●マダイの鳴門骨(瘤)を切ってみた:追記あり
2021年11月20日
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12710897878.html

●マダイの鳴門骨(なるとぼね)(その2)
2016年08月05日
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12187432099.html

●マダイの鳴門骨(なるとぼね)
2014年09月28日
https://ameblo.jp/husakasago/entry-11930987210.html

 

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追記

 

全長26cmのマダイ(千葉県いすみ市沖で釣獲した個体 20230113)