季刊「大学出版」第109号 [2017年1月1日発行] から
特集*大学出版部の編集を再考する
稲 英史(東海大学出版部)
“図鑑をつくる気持ち、読みたい気持ち、売りたい気持ち”
pp.9-15.
・図鑑をつくる気持ち
・図鑑を編む人たち
・図鑑を読みたい気持ち
・図鑑を売りたい気持ち① 想定する読者
・図鑑を売る気持ち② たとえば『日本産有剣ハチ類図鑑』
http://www.ajup-net.com/daigakushuppan
http://www.ajup-net.com/wp/wp-content/uploads/2017/01/ajup109_all_170101.pdf
まえがきで彼はいう(以下引用)
『新しい生物は次々と発見されており,日々多様性情報は書き換えられている。とても紙メディアでサポートはできない。いずれ図鑑は電子化によって日々最新情報に更新され,データベースとして仕上げがなされる日が来るだろう。』
以下,「図鑑を編む人たち」から一部抜粋:
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『図鑑を編む人たちの多くは、収集家でもあるらしい。
(途中,略)
編集者からみた著者の理想は、几帳面でリーダーシップとコミュニケーション能力がある方、真面目で時間と編集ルールを守る人がよい。
編集者には、交渉力はもちろん、判断力と決断力、コスト感覚が欲しい。
フィニッシュ時のパワープレーが可能な体力と精神力が必要だ。
著者からみた編集者は方針がぶれず、問題解決能力が高く、決断力とコミュニケーションの能力と全体像を描ける編集者がよいとのことだ。』
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参照
●「山田秀樹(東京大学出版会):学術書編集の技法―大学出版部の十年目に思う」から
2015-09-26
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12077550401.html
●学術書を書く
2015-10-04
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12080331824.html