"ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ"


"凱里ブルース"のビー・ガン監督の2作目。

もうこの監督の作家性が好きとしか言いようがない ^^; 作家性に惚れました。


ブルース、というよりいつか耳にした歌謡曲のような懐かしさ。現実で揺らめく"水"。

記憶、そして夢。いつまでも続いて欲しい、けど儚くせつない。良い悪いは関係なく、どんな夜もいつかは明ける。


前作に続き"感覚"を具現化したような映像。ストーリーと映像の合致した傑作。

これまた前作に続き咀嚼し切るのは無理だったけど (138分、自分には長い 笑) 、それでも好きだと言い切れる作品。

最初、"60分の長回しはさすがにクドいかなぁ"なんて思ったけど、気づいたら見入ってたし、"長くも短い"表現として丁度良い。

久々にドツボな作家性です。


いま書いてて画像を見て気づいた"ノーカットワンショット"という言葉(笑)

どうやら映画館だと3D。あの映像なら映画館のスクリーンで観てみたかったなぁ。


前作の"凱里ブルース"が記憶をそのまま観てる感じなら、今作はもっと寝てるときに見る夢に近い。何て言葉が当てはまるかな。

揺らめいてて、曖昧で、感傷的で、甘くて。

でも前作よりもわかりやすい。


ちょっと自分の語彙と文章力じゃ表現し切れないですけど ^^; この感想を書きながら自分までゆらゆらしちゃって(笑)

とにかく自分の夢や記憶に対する概念と映像の表現がピッタリ合ってて。

気になった方はぜひ ^^