弥 生
草木がいよいよ生い茂る月という意味。
※「弥」には、いよいよという意味、
「生」には生い茂るという意味があります。
季 節: 仲春(ちゅうしゅん)
※啓蟄から清明の前日まで。
3月の二十四節季は、
「啓蟄(けいちつ)」と「春分(しゅんぶん)」です。
★ 啓 蟄(けいちつ)
3月5日ごろ 冬ごもりで土の下に隠れていた虫やカエルなど生き物たちが、
暖かさを感じて地上に出てくることを意味します。
本格的な春の到来が迫っていることが感じられる時期。
★ 春 分(しゅんぶん) 2023年は3月21日
この日、太陽は真東から出て真西に入り、
昼夜の長さがほぼ等しいとされる日。
この日から夏至まで、昼がだんだん長くなり、
夜が短くなります。
東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、
天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正の高弟、実忠和尚が創始された。
以来、令和5年(2023)には1272回を数える。
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)法要」と言う。
十一面悔過とは、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、
二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、
懺悔することを意味する。
東大寺の修二会、お水取りやお松明(おたいまつ)で有名です。
修二会が創始された古代では、 それは国家や万民のためになされる宗教行事を意味した。 天災や疫病や反乱は国家の病気と考えられ、 そうした病気を取り除いて、 鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽など、
人々の幸福を願う行事とされた。
「桃の節句」ともいわれる行事です。
ひな人形を飾り、ひし餅やひなあられ、 白酒、桃の花などを供えて祀ります。
ルーツは300年頃の古代中国、
「上巳(じょうし/じょうみ)節」に遡ります。
「上巳節」は、3月上旬の巳の日という意味で、
季節の変わりめには邪気が入りやすいと考えられていたため、
この日に水辺で汚れを祓う習慣がありました。
この行事が日本に伝わり、汚れを祓うために人形で自分の体をなでて、
その人形を自分の身代わりに川や海へ流すようになった。
今も「流し雛」として、この形が残る地域もあります。
季節の節目の邪気祓い行事として、老若男女を問わず、
皆の健康と幸福を願う行事。 後に江戸幕府によって、
5月5日の「端午の節句」が男の子の節句であるのに対し、
3月3日を「桃の節句」とし、女の子の節句として定着していったようです。
そして、人形も、技術が発達して高級化してくるにつれ、
川に流すのではなく部屋に飾るものへと変化してきたようです。
なぜ?「桃の節句」
雛祭りは、「桃の節句」とも言いますが、 これはなぜか・・
たしかに桃の季節、でもありますが、
桃は昔から邪気を払う力があるとされていたのです。
邪気を払い、これからの健やかな成長を願うイベント。
邪気の象徴が「鬼」ということもあり、
この鬼(邪気)と桃(邪気を払うもの)の関係がベースとなり、
桃太郎のストーリーが生まれたとも言われています。
雛祭りの食卓といえば 「ひな祭り」といえば、
ちらし寿司とハマグリのお吸い物です。
>ハマグリは、<
対である貝殻しか絶対にピタリと合わないことから、
将来相性のよい結婚相手と結ばれ仲睦まじく過ごせるように、
と、いう願いが込めれらています。
>ちらし寿司は,<
とくに由来はないようですが、 見た目に華やかであることと、
縁起のいいものがたくさん入っていることから 、
雛祭りの食卓に並べるものとして定着したようです。
>レンコン<は,
「見通しがきく」、エビは長寿の象徴、
そこに、みつばや菜の花、玉子、にんじんなど彩りも華やかに、
春先の行事にはぴったりです。
金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
赤いお顔の 右大臣
昔から、ひな祭りには白酒が欠かせないものでしたが、
もともとは、「桃」が百歳をあらわす「百歳(ももとせ)」に通じることから、
桃の花を日本酒に浮かべた桃花酒(とうかしゅ)を飲む風習があったようです。
その後江戸時代に入ってからは、白酒が好まれるようになったそうです。
>白 酒< とは、
蒸したもち米に、みりん、または米麹と焼酎などを混ぜて仕込み、
約1カ月間熟成させた後にすりつぶして作られたもの。
甘みが強く、と同時にアルコール度数も10%前後と比較的高く、
酒税法上ではリキュールに該当します。
甘酒、なら、ノンアルコールでお子さまでも楽しめます。
こちらはご飯やお粥に米麹を混ぜて一昼夜55度前後で保温し、
デンプンから甘い糖分を引き出したもので、
アルコール度数も1%未満、お酒には該当しません。
今では甘酒は寒い冬に飲む印象が強いのですが、
実は夏の季語になっています。
江戸時代、甘酒売りは氷で冷しながら甘酒を売っていたそうで、
夏バテ防止の栄養ドリンクとして親しまれていたようです。
>>菱 餅、<<
ひなあられの色に込められた意味 菱餅も、
「ひな祭り」と聞けばすぐに連想される定番のものですが。
赤(ピンク)、白、緑の三色の餅をひし形に切って重ねたものです。
この色にも、春らしい色合い、というだけでなく、
意味がちゃんと込められています。
赤(ピンク) は 、
解毒作用があるといわれているクチナシで色をつけ、
厄を祓う意味があり、「桃の花」を示しています。
緑 は、
邪気を払うと信じられていた薬用植物、
ヨモギを混ぜていて、 春に芽吹く生命力に溢れる「若草」を表しています。
白 は、
清らかなイメージで、「雪」を表しているのだそう。
そのため、この三色を下から、
白(緑)・緑(白)・ピンクと重なることで、
春の情景をイメージしている。
「啓蟄(けいちつ)」は、
「二十四節気」の一つで第3番目にあたる。
現在広まっている定気法では太陽黄経が345度のときで3月5日頃。
「啓蟄」の日付は、近年では3月5日または3月6日であり、
年によって異なる。2023年(令和5年)は3月6日(月)です。
「啓蟄」の一つ前の節気は「雨水」(2月19日頃)、
一つ後の節気は「春分」(3月21日頃)。
「啓蟄」には期間としての意味もあり、
この日から、次の節気の「春分」前日までである。
大地が温まり、冬眠をしていた地中の虫が春の陽気に誘われて、
穴から出てくる頃で「啓蟄」とされる。
「啓蟄」の「啓」には「ひらく、開放する」の意味があり、
「蟄」には「虫が土の中に隠れる、閉じこもる」の意味がある。
女の子は、ドキドキのバレンタインデーから一カ月、
本命チョコを渡した子なら、この日もドキドキする日ですね。
ホワイトデーは、バレンタインデーの、お返しの日、です。
ホワイトデーは日本固有の呼び方で、
日本でもほんの40年ほど前にできた行事。
日本のホワイトデーというイベントは、
1980年に「全国飴菓子工業協同組合」が発案、
「キャンディーを贈る日」として、制定したのだそうです。
「彼岸」は春と、秋にあります。
春分の日と秋分の日をそれぞれ真ん中の日とし、
前後3日、計7日間のことを、「彼岸」と言います。
2022年は春分の日が3月21日であるため、
彼岸入りがその3日前の3月18日、 彼岸明けは3日後の24日、
ということになります。
春分と秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈み、
昼と夜の長さがほぼ同じになり、
春分以降は昼が長く、秋分以降は逆に、秋の夜長に向かいます。
お彼岸のお墓参り
「彼岸」とはもともと仏教用語で、
生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」、
その対岸にある、迷いや煩悩に満ちた私たちの住む世界を
「此岸(しがん)」と呼びます。
彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、
太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、
彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられ、
先祖供養をするようになりました。
このお彼岸の文化は、日本独自のものです。
啓蟄から数えて15日目頃。
国民の 「 祝 日 」 です。
地球の赤道を延長した天の赤道と太陽の通り道の黄道が、
ちょうど交差したところが黄径0度。
春分とは、太陽がちょうど黄径0度(春分点)に到達した瞬間のこと。
太陽が真東から昇って真西に沈み、 昼と夜の長さがほぼ同じになります。
この日から夏至まで昼がだんだん長くなり、夜が短くなります。
ヨーロッパなどでは、春分をもって春の始まりとしています。
春分・秋分の3日前から7日間をそれぞれ春の彼岸、秋の彼岸とします。
春分・秋分は「彼岸の中日」といいます。
彼岸は日本独自の行事です。
イースター(Easter)は英語での呼び方で、
日本語では「復活祭」と言います。
イエス・キリストの復活を記念する日。
キリスト教になじみのない家庭でも、
近年ではディズニーリゾートが春の定例イベントとして
取上げれる様になってからは、
ぐんと身近な存在になったといえるイベントです。
イースター自体をよく知らなくても、この時期になると街中でも、 パステルカラー、カラフルな卵の装飾、 うさぎ・・といった装飾が見られるようになってきます。
イースターは、「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」 と、
定められていますので、月の周期プラス数日のずれが生じ、
3月22日〜4月25日の間で、
その年によっては最大一カ月ほどのズレが生じます。
今年は3月21日が春分の日 この日の後で最初の満月の日が4月17日(日曜日) そこから最初の日曜日=4月17日ということで、
4月17日がイースターです。
キリスト教信者にとっては、とても深い宗教的な意味のある、
一年で最も大切な行事です。
欧州では、「Happy Easter!」と言い合ってお祝いし、
復活祭の前のGood Friday、復活祭後のEaster Mondayは、
お休みになります。