短冊に歌や字を書いて、書道の上達を祈った 七夕 の行事に因んだ 「文披月(ふみひらづき)」が転じたものといわれています。
また、穂が見えるようになる頃であることから 「穂見月(ほみづき)」が転じたという説もあります。
「ふづき」とも読みます。
季節:晩夏(ばんか)
※小暑から立秋の前日まで。
7月は、梅雨明けと共に本格的な夏の到来となり、
海や山のアウトドがたけなわとなる季節ですが シーズンの幕開けを告げる海開きや山開きのイベントは 全国的に見ると7月1日に行われる所が多いようです。
尚、今では海開き、山開きと並び称される7月のイベントですが 元々は古来より信仰の対象であった山を夏の間だけ開放する 宗教的な意味合いが強い山開きの行事が起源となっていて 今でも海、山共に安全祈願の神事等が執り行われています。
海開きのシーズンは7月初旬が一般的ですが 緯度の低い小笠原諸島では元旦、沖縄では3月下旬~4月上旬、 本州でも九十九里浜や南紀白浜ではGW頃と地域によって様々で 一番遅い北海道では7月下旬になる模様です。
7月に入ると夏を待ちかねたように全国各地で開催される 夏祭りやそれに伴う花火大会のイベントですが 、
その起源は仏教行事である盂蘭盆会や七夕等と関連があるともいわれ 新旧様々なイベントが全国各地で盛大に執り行われます。
七夕の歴史・由来
七夕は「たなばた」または「しちせき」とも読み、
古くから行われている日本のお祭り行事で、 一年間の重要な節句をあらわす 五節句のひとつにも数えられています。
毎年7月7日の夜に、願いごとを書いた色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、 星にお祈りをする習慣が今も残ります。
では、七夕はいったいいつから、どのようにして始まったのでしょうか? その起源には数多く説がありますが、
• (1)もともと日本の神事であった「棚機(たなばた)」と
• (2)おりひめとひこぼしの伝説と
• (3)奈良時代に中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん) という行事があわさったものと言われています。
※ 五節句 … 人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)
棚機(たなばた)とは?
「棚機(たなばた)」とは古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、
乙女が着物を織って棚にそなえ、 神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれをはらうというものでした。
選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、
川などの清い水辺にある機屋(はたや)にこもって神さまのために心をこめて着物を織ります。
そのときに使われたのが「棚機」(たなばた)」という織り機です。
やがて仏教が伝わると、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に行われるようになりました。
現在七夕という二文字で「たなばた」と当て字で読んでいるのも、
ここから来ていると言われています。
7月といえば、
学生さん達にとっては長い夏休みの始まりで 家族や友達と素敵な思い出が作れるイベントが盛り沢山ですが そんな楽しい夏休みに影を落とす存在なのが大量の宿題ですよね。
ところで、ある調査機関が成人した男女を対象に行った 夏休みの宿題に関するアンケートによると 約4割が学生時代はさっさと宿題を終わらせていたとの事で コツコツと終わらせる派の約15%と合わせると 過半数の方が計画通り夏休みの宿題に取り組んでいた模様です。
長く暑い夏が始まる7月は暑気払いの行事も色々ありますが 、
中でも土用の丑の日にウナギを食べるという習慣は 現代も広く浸透している夏の美味しいイベントです。
土用といえば即、7月の夏の土用を想像しがちですが 、
実は土用は立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指す言葉です。