『猪谷の史跡・見学ポイント』
2 砂場集落の地蔵様(P5)
猪谷から片掛に向かう途中に、今は廃村になり、建物は何一つ残っていないが、砂場集落があった。
昭和十五年(一九四〇)一月二十九日、雪が四日間降り続き、県下各地で積雪は三メートル前後に達し、笹津では四百四十センチという豪雪になった。全てのものが新雪で覆い尽くされた中、午前十一時半頃、洞山から表層雪崩が発生し、高山線と砂場集落を襲った。
鉄橋や橋梁、五軒あった集落の二軒を飛ばした。二軒の内一軒は、対岸まで押し出された。七名の命が奪われ、高山線は約十日間、不通になった。
難を逃れた三軒は、猪谷へ転居し、砂場集落はなくなった。その後、防雪林や防護柵など鉄道林を多くして、事故防止を図っている。国道脇にある地蔵様は、その跡に建てられたものである。
「細入村史」